耳は音を伝えて、音を聞いているのは脳です。
どんなに好きな音楽でもずっと聴き続けていれば疲れを感じるものです。
雑多な音ならなおさら、気づかないうちに疲れとして蓄積されているのかもしれません。
なので耳と脳の養生のためには
たまには「音のない時間」を意図的に作ることも大切です。
静寂の中で過ごすことのメリットとは?
①ストレスを軽減し血圧も安定する!?
多くの騒音にさらされていると、
コルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。
これには、血圧と血糖値を上げる働きがあるため、健康のためによくありません。
一方、静寂の中にいるとストレスホルモンの分泌が抑えられ、
心拍数を正常に保ちリラックスできるとされています。
リラクゼーション音楽を聴くよりも静寂の中で過ごす方が
リラックス効果が高いという研究結果もあります。
②脳の情報処理能力を戻してくれる
私たちは五感から得られる多くの情報を無意識に処理していますが、
あまりにも入ってくる情報量が多いと脳に大きな負担がかかってしまいます。
場合によっては処理しきれなくなるかもしれません。
静寂の中に身をおくことは脳に入ってくる情報量を減らし、
処理速度を上げるのと同じことです。
また、全く情報が入ってこない状態であれば、
一度頭の中を整理して余白を増やすこともできますね。
③思考に集中でき独創性を引き出せる
自分の内面を探ったり独創的なアイディアを生み出したいとき、
音は刺激となって集中を妨げてしまうことがあります。
静寂の中にあって、外からの情報の全てを排除することで、
真に自分の中から新しいものを生み出す力をサポートできるでしょう。
聞こえない音が脳を癒やす
人工的な音ではなく、
自然界の波の音や風の音が心を鎮めてくれることはよくあります。
自然界には「非可聴音」(聞こえない音)と呼ばれる、
私たちの耳で聞こえる音の波長(約20ヘルツから2万ヘルツ)よりも高い音が含まれます。
この非可聴音にはリラックス効果があります!
(たとえば熱帯のジャングルの環境音には
高周波非可聴音が多く含まれることが報告されています。
またインドネシアの民族楽器ガムランを使用した音楽にも
高周波非可聴音が多く含まれることが確認されています)
耳に聞こえない音を聞くことで、なぜリラックス効果があるのか?
それはストレスを緩和するセロトニンや、
快感を呼び起こすドーパミンを分泌する脳幹の血流量が増える、
という研究データがあるのです。
クラシック音楽の生演奏にも、非可聴音が含まれています。
非可聴音を再生するオーディオ機器も発売されています。
普通の音楽に飽き足らない方は、試してみてください。
「聞こえ」を悪くする生活に注意しよう
耳の病気がなくても、大きな音を長時間聞き続けることや、
疲労や過度のストレスにより聴力がダウンする場合があります。
正常な「聞こえ」を保つには、次の点に注意しましょう。
「耳の健康」を考えた食生活
耳の健康を保つには、ビタミンやミネラルが多く含まれる黒ゴマ、
ほうれん草、海草類などを摂り、ストレスや疲労を溜めないような
食生活を心がけましょう。
また耳の複雑な骨の構造を維持するためには、
鶏肉、えんどう豆、しらす干しなどの食材から十分なカルシウムの補給も必要です。
五感を休ませる
刺激過多
たまには無音で
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