いま健康保険でできる医療は
「病気になってから治す」という考え方です。
私たち患者側も、健康保険が使えるから
「予防するよりも治療するほうが早いし、安い!」
「医師=専門家に任せた方がいい」
「病気は医師に見つけてもらうもの」
という考え方が根づいています。
誰もがすぐに医療につながることができる
「国民皆保険制度」の成果でありますが、
予防という概念がこれまであまりありませんでした。
かんたんに医師=専門家のところに行けるため
自分の身体のことを知るチカラを失い、
その結果、病気になってから苦しむということもあるのではないでしょうか。
東洋医学の考える予防とは
0次予防
生活を見つめ直し、生活や風習の意味を理解し
季節に応じた生活をすることで
さらに健康に!
さらに綺麗になる!
健康観であり
単に病気を予防する、ということは異なります。
⇒さらに健康になる!という価値観
西洋医学の考える予防
1次予防:生活習慣の改善や予防接種で病気を未然に防ぐ
2次予防:定期検診や検査を受け、病気を早期に発見する
3次予防:病気を適切に治療し、悪化や再発を防ぐ
⇒病気にならない、という価値観
健康観の違いを考える
健康指導:西洋医学
- 認知症予防
- ロコモ予防
- 生活習慣病予防
- ストレス予防
- かぜ予防
⇓
対策
- 脳トレ
- 運動
- 食事・運動
- 睡眠・カウンセリング
- マスク・手洗い・うがい
※問題(病気)の数だけ対策が必要。
病気の間近、病気になってからでないと予防が始まらないのが弱点。
自分が認知症になるとわかる時期がいつなのか、
によって予防は大きく結果を変えます。
養生指導:東洋医学
- 体の原理を学ぶ
- 心の原理を学ぶ
- 心身のサインを読み解く
⇓
対処
- ゆるめる
- 温める
- 整える
- 補う
- 鍛える
1つ1つの症状の対策ではなく、身体全体をトータルしてみる考え方です。
高齢者は病気は間近なので、
健康指導といわれる予防法でいいのですが、
若い人、まだ病気から遠い人は健康であればあるほど
予防という考えよりも「養生」という
自分で病気を発見して、治す
という考え方の方が、より健康になれるのではないかと思っています。
⇒「病気になってから治す」という考え方から
病気にならないための「予防・養生」へシフトすることが
大切です。
「病気のものさしを変える」とは
いつ
自分が健康でないな
病気なのかな
と思ったか。
たとえば、今までは「かぜ」に気づくのは
せき・鼻水・熱など、症状が出てからでした。
その状態は「未病」ではなく、「病気」です。
ものさしを変えると
かぜのサインは
肩こり・寒気・冷え・いつもより疲れやすい
その時点でかぜに気づければ
⇒ほぐす・温める・リラックス・休むなど
「未病」の段階で対処できます。
すでに症状がでている場合は「病気」です。
養生だけでは回復しないことがあります。
ぜひ積極的に専門家の治療を受けてください!(^^)!
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明治国際医療大学・伊藤和憲先生
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