夏の養生「湿気をためない」

もうすぐ梅雨ですね。

この時期は

  • 胃腸が不調
  • 体や頭が重くてだるい
  • 関節痛
  • むくみ
  • 喘息がでる

などの症状がでる方は、体内に余分な湿気が溜まっていることがあります。

そういう場合は「湿気を溜めない食生活が大切」です!

梅雨時期に余分な湿気を追い払うには、

芳香化湿」(ほうこうけしつ)

良い香りのする物は水分代謝を良くするため、

これを使った体内の余分な水分を取り去る方法です。

なのでこの時期は、

良い香りで体の湿気を発散させる作用をもった食材がいいですね♪

  • 紫蘇(青じそ=大葉です)
  • 生姜
  • パクチー
  • フェンネル(胃の調子が悪いときに服用する大田胃散や、お口の匂いが気になるときに利用する仁丹、どちらも日本では古くからお馴染みですが、これらにはフェンネルの成分が使われています)  など

紫蘇を薬味に使うのもおいしいですよね!

おすすめは「紫蘇ふりかけ

あとは瓜類

  • 冬瓜
  • すいか
  • きゅうり

などには必要な潤いは補いつつ、不要な湿気を取りのぞく働きがあります。

夏場のお茶には、湿気をとるハトムギ茶もおすすめです。

 ハトムギ茶は、はと麦の実を焙煎しますが、麦茶は大麦の実を使います。

どちらもイネ科の植物ですが、種類が異なります。

はと麦茶は香りがよく、香ばしさが強いのが特徴。

色は薄めで、すっきりとした甘みがあります。

 はと麦は、お肌のための生薬「ヨクイニン」の原料にもなっており、

はと麦特有の美肌成分が含まれるのだとか。女性にうれしいお茶といえそうです。

湿気が溜まっていると、梅雨時期、台風時期など

湿度が高い時に体調を崩しやすくなります。

体の中の「湿」を汗と尿でしっかり排出しましょう!

食べすぎ、飲み過ぎを控える

 適切な量ならそのまま消化吸収されますが、

  • 量が多い
  • 油っこい
  • 冷えた物

だったりすると、上手く消化吸収できないので、体内に滞り湿邪になります。

腹八分目も立派な湿気の養生です。

★足首を冷やさない

足首周辺には「冷え」「水分代謝」に関係するツボがたくさんあります。

冷やさないよう、靴下をはいてくださいね。

こちらもご参考に!

気象病・天気痛

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養生

大葉は取り合い!

ミョウガも大好き

運動も大事

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目の疲れ、まぶたがピクピクする

肩こりや首コリの方は、

「目の疲れ」

「目の奥が凝り固まったように重い」

なども、もれなく訴えられます。

東洋医学では、春は「肝」(血液の貯蔵・筋肉に関わっています)。

目の疲れは、目の使いすぎ!

そして”血”が不足しているサインかも(貧血ではありません)

みなさん、心当たりありますよねー(^^;)

まぶたがピクピクする

  • 長期的なストレス
  • 睡眠不足
  • 夜更かし
  • 目の使いすぎ など

    ⇓

  ”血”を消耗

    ⇓

 ”血”が不足気味に

    ⇓

血が足りないと筋を滋養できない

    ⇓

筋肉が異常収縮を起こす

    ⇓

  ピクピクする

眼瞼ミオキミア(瞼のピクピクした痙攣) の原因 ベクターイラスト 85308142

対処法は

10分でも早く寝る

※目に栄養と血を送っている肝は、

その作業を血流量の少ない睡眠中に行っています。

できるだけ日付が変わる前に寝るようにしましょう!

血を補う食べ物

ほうれん草、にんじん、しめじ、パセリ、黒きくらげ

黒豆、枝豆、ぶどう、かつお、ぶり、まぐろ、鮭

さば、いか、たこ、あさり、かき、ひじき、牛肉

鴨肉、レバー(牛、鶏、豚)、鶏卵、うずらの卵

クコの実、松の実、プルーン、黒ごま

目の疲れ・痛み

細かい字をずっと読んでいたり

パソコン作業が長時間続くなど

首や肩、そして目の中の筋肉も固まってしまいます。

その結果

血行不良を招き、

周辺の細胞に栄養や酸素が十分に届かなくなり

痛みを起こします。

ひどい方は、目の奥の痛みから頭痛になる方もいらっしゃいます。

対策

長時間、同じ姿勢でいないこと

1時間に1度くらいは肩や首をまわして体を動かし

血行を促してください。

その時は、目をしっかり閉じて休ませるようにしましょう!

目の周りを温める

目の周りだけでなく、

首の後ろ

こめかみを

ホットタオルで温めるのも効果的です♪

体の内側から健康に。今すぐできる温活&免疫力アップまとめ | ESSEonline(エッセ オンライン)

鍼灸の後は

「目が開いた感じがする!」

と言っていただきます!

目の周囲だけでなく、

首の後ろの筋肉もゆるんだので、

血行改善しています!(^^)!

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眼精疲労

使いすぎない

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”低気圧”はなぜ体調不良になるのか?「気象病・天気痛」

気象病」とは? | 痛みと彼女と子供たちetc…笑顔のポジティブ野郎は絶対負けない!

雨が降る前に、

  • 古傷が痛む
  • 頭が痛くなる
  • ふらふらする

そんな症状を訴える方がいらっしゃいます。

それは天気と関係しているかもしれません。

※天気痛は、耳の奥にある内耳の気圧センサーが、

気圧の変化を感知する際に過剰反応し、

それによって自律神経のバランスが乱れて様々な不調を引き起こすことが原因であることが、

これまでの研究から分かってきました。

耳のまわりの血行が悪くなると、内耳がむくんで過敏になり、天気痛を起こしやすくなります。
そのため、天気痛が起こりそうな時は、

内耳の血行をよくすることが、効果的な予防法となります。

耳まわりの温めやマッサージが効果的

内耳の血行をよくするには、耳の後ろにあるツボ(完骨)のあたりに、

ホットタオルや温かいペットボトルを当てるとよいでしょう。

  マッサージは症状が出る前に行うのが効果的。

予防にもつながるので、朝・昼・晩1回ずつ、

まずは2週間から1カ月程度続けてみてください。

なぜ起こるの?

低気圧は他の場所にくらべて、空気が少し薄い状態

→酸欠を起こすし、外の圧力も少ないのでむくみやすくなります。

例えば高い山に登った時と一緒。

①脳が酸欠→血管拡張→血流悪化→頭が痛くなる

②ポテチの袋もカップ麺も膨張→身体がむくむ。

 

気圧変化体調自律神経

 

気圧高い低い変化体調
気圧変化体調影響自律神経内耳
自律神経血管交感神経

③粘膜もむくむ→喘息・鼻づまり悪化。

④体内に湿邪(しつじゃ:湿気が悪さをします)が溜まりやすい

重だるさ・下半身の痛み・睡眠トラブル・メンタル不調など。

⑤自律神経では副交感神経優位→頑張るよりもリラックスする神経が働くので

血圧低下・心拍低下・消化器過敏に働く(下痢・軟便など)無意識に身体を休ませようと傾く。

医師監修 自律神経のバランスチェック!|頭痛ーる:気圧予報で体調管理 (zutool.jp)

なので

早く寝てください!」とお伝えしています。

大事なのはこれは病気ではなく不調です

病院に行っても血液検査などに異常はなく、

自律神経の失調やストレス・年齢が原因と言われることも多くあります。

心と身体を整えることで低気圧に強くなれます。

長年積み重ねてきたものだから、

すぐには難しいですが改善できます!

ポイントは大きく分けて3つ

①胃腸の働きを整える

胃腸は気血を生成する大切な臓器。

体内の活動エネルギーを産生したり

筋肉を作り上げたりセロトニンなどの神経伝達物質をバランスよく分泌するためには

胃腸を元気にしておくことが必須。

朝から美味しく食事が摂れて、

お通じがスッキリ出る方は胃腸が丈夫な証拠です。

自律神経を整える

気圧変動を体の不調に直結しないようバランスとるのが

本来の自律神経の働き。

実は低気圧が来るタイミングだけじゃなく高気圧でも不調が出る方も多くて。

こういう方は交感神経が過敏になりすぎてる事も。

早寝早起き・深呼吸・リラックスする時間。ストレスから逃げる事も大切。

水分過剰に気をつける

実は水分を摂りすぎて悪化することもあります。

めまいや耳鳴りの原因はいろいろありますが、内耳がむくんでいるという説も。

水分はがぶ飲みせず丁寧に、少しずつ飲んでください。

また軽く運動したり筋肉をつけることで

発汗能が高まり体内の水分調整がうまくいきます。

お風呂でじんわり汗ばむくらい温めるのも効果的。

1日で効果がでるわけではありませんが、

ぜひトライしてみてください。

気圧のおさらい

気圧とは空気の密度のこと。

低気圧→大気量が少ない→標高が高い山と同じ環境→ポテチ袋と同じように膨張(むくむ)

→血流悪化→頭痛・肩こり。

【酸欠】眠気・だるさ

【内耳循環の悪化】めまい・耳鳴り

【粘膜浮腫】鼻づまり・ぜんそく

【自律神経】副交感神経優位で頑張れない

対処法

早く寝る!

体を温めてから

体をゆるませてから!(ストレッチ)

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天気痛は海外でもある

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頭痛のセルフケア

できるだけ薬に頼らず、痛みをコントロールするために

日頃からセルフケアも大切です!

難しいことではありません。

ずばり

「肩周りの筋肉をほぐしておくこと」

●緊張型頭痛のセルフケア

  • 正しい姿勢
  • 作業中のこまめな休憩
  • 自分にあった枕
  • 首・肩を冷やさない
  • ぬるめのお風呂でゆっくり
  • 日常的な運動

在宅でのお仕事は、机や椅子の高さが調節できないなど

姿勢が悪くなりがちです。

頭痛だけでなく、腰痛の原因にもなります。

NEC LAVIE公式サイト > 活用情報 > パソコンお役立ち講座
1日5分の体操で解消―緊張型頭痛習慣化して継続(よみうり ...

心と体をリフレッシュ 五月病予防の入浴法 - ウェザーニュース

お風呂をシャワーですませる方も多いですが、

「入浴は治療!」

と熱くおすすめします!

1日の終わりにお風呂につかってリラックスすることで

痛みに悩む時間

治療院を探す時間

治療に通う時間が

省けます!

休憩を思っている以上にもっとこまめにとったほうがいい理由|F ...

こまめな休憩も大切です。

集中力の平均持続時間は45分。

少し動き回る、

肩周りを回す運動をしてみる

など、次の集中にそなえた休憩を戦略的にとりましょう。

頭痛対策

自分でできることを継続

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メノポーズ(女性の悩み・更年期)

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鍼灸 頭痛のアプローチ

片頭痛でも緊張型頭痛でも、

8割から9割の患者様に

頭や首、肩などにトリガーポイントをもっています。

トリガーポイント鍼】 | 陽なた鍼灸・整骨院 | 印西市木下の ...

鍼灸で頭痛ケアのために

●筋肉に対するアプローチ

  1. 筋肉への鍼灸治療
  2. 筋肉をマッサージする
  3. 筋肉をストレッチする
頭痛の説明

●東洋医学的な概念を取り入れたアプローチ

経絡の流れを考えて治療する

頭痛の分類に「東洋医学 一般編」を追加 | 品川駅周辺 はり ...

筋肉の緊張をゆるめて

血管の拡張をあまり起らないようにする=片頭痛

血管の収縮をひろげて血液循環を良くする=緊張型頭痛

「頭痛のセルフケア

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私も頭痛もち

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頭痛を誘発するもの

●これを食べると頭痛になりやす

hicbc.com:カラダのキモチ 教えてドクター 片頭痛
  • アルコール
  • チョコレート
  • チーズ
  • ワイン(赤)

また亜硝酸ナトリウムという添加物を含む加工肉、

ハム、ソーセージ、サラミなどもあります。

●肩こり

緊張型頭痛とは?緊張型頭痛の特徴 | HelC(ヘルシー)

同じ姿勢でデスクワークをしていると、

肩・首を動かさないために筋肉の血行不良がおきます。

すると筋肉が疲労し、肩が凝る。

そこに痛みを起こす物質が溜まると頭痛になるわけです。

予防のためには1時間作業したら、

少し休んで肩や首を回す運動や

目や首筋を温めると作業効率も上がりますよね!

休むことも仕事のうち!(^^)!

「片頭痛の予防方法」

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私も頭痛もち

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頭痛 片頭痛

頭痛には
  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛
  • 群発性頭痛
  • 薬剤性頭痛

などがあります。

頭痛は慢性痛の中で第5位になるほど、多い症状です。

女性に多いのは生理痛と関係があると考えられます。

頭痛を確認する検査はあまりありません。

その代わり、問診が大事です。

片頭痛はストレスなどの刺激で

  1. セロトニンが過剰に放出
  2. 血管が拡張する
  3. 三叉神経系血管が活性化
  4. 服薬すると:血管の拡張が治まり、痛みは治る
  5. 服薬しなくても:血管拡張には限界があるため、服薬しなくても72時間く戻っていく戻っていく

片頭痛には原因と予兆があります。

「あ、頭、痛くなるな」てわかりますよね。

どのタイミングでどんな症状がでるか、

いつ薬を飲むべきか

片頭痛 | 高橋医院
服薬してもすぐに効果がでるわけではありません。

早い予兆に気づいて薬を飲むことも大事です。

片頭痛のセルフチェック】原因や症状、治し方、予防薬、予防法 ...
※血管が拡張しているので、「冷やす」ことが有効

※手を水で洗うことで楽になることも

※緊張型頭痛とまちがえて、入浴で体を温めるとさらに血管拡張するため、悪化します!

医者から処方される薬は作用機序がちがいます。

いつ飲むか!が大事です。

売薬で自分の判断で「予兆なし」に服用すると

「薬物乱用型頭痛」の原因になります。

薬によって血管が収縮しすぎることで悪化します。

薬をコントロールするためには、医師との相談が必要です。

「片頭痛の予防方法」

「頭痛」

「頭痛を誘発するもの」

「頭痛のアプローチ」

「頭痛のセルフケア」

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頭痛

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女性鍼灸 「片頭痛」の予防方法「そばのひ孫と孫は優しい子かい?!納得!」

私も頭痛持ちで、鍼灸師になった理由の1つに

薬を飲まなくても、何とかしたい!

とい気持ちがあったからです。

先日患者さんとお話していて、やっぱり

頭痛で困っておられる女性は多いんだ!

と再認識しました。

以前にも「頭痛」について、その分類や鍼灸の効果を書いています。

今日は予防的に気をつけたい食事のことです。

片頭痛が発生するメカニズムはまだはっきり解明されていません

ちょっとびっくりですよね?

でも有力な説では

「脳血管の収縮・拡張・血管周辺の三叉神経」などが関わっていて、

収縮と拡張を常に繰り返している脳血管がバランスを崩すことで、

片頭痛が起こるのではないかと考えられています。

上図のように、最初(片頭痛前兆期)は脳の血管が収縮して血流が減りますが、しばらくすると反動で血管が拡張し、より多くの血液が脳に流れるようになります。このとき、炎症性物質が発生して血液の流れとともに伝わっていくため、心臓の拍動に合わせて痛みを感じるのです。

片頭痛は男性よりも女性に多い?

片頭痛を患う女性30代は男性の4倍近くになるため、

片頭痛は女性ホルモンの変動と深い関係があるといわれています。月経前〜月経中の頭痛は月経前症候群(PMS)の一種と思われがちですが、その半数以上は片頭痛であるという報告もあるほどです。

女性を悩ます「偏頭痛」

どう予防したらいいのでしょうか?

片頭痛の原因の一つはマグネシウム不足!?

私たちの身体は筋肉細胞が収縮したり、弛緩したりすることで動いていて、筋肉細胞にカルシウムが入ると緊張=収縮し、カルシウムポンプで汲み出されると弛緩するという仕組みです。

このカルシウムの汲み出しを担う「カルシウムポンプ」はマグネシウムが動かしているため、

マグネシウムが不足すると細胞内のカルシウム濃度を下げられなくなり、緊張状態が続いてしまいます。

これが血管で起きると高血圧となり、脳細胞で起きると脳過敏(片頭痛を含む)となります

マグネシウムはこうした「脳神経細胞の緊張状態(片頭痛を含む)」を抑えるとともに、

片頭痛の直接の引き金となる脳血管内の血小板の凝集を抑える働きもしているため、

マグネシウム不足は片頭痛につながると考えられるでしょう。

また、マグネシウムは「抗ストレスミネラル」とも呼ばれ、カルシウムとともに神経細胞の活動に関わり、

神経活動を安定させる役割を持っています。ですから、頭痛の心配や前兆などによる精神的なストレスを受けやすい片頭痛の人は、ほとんどの人が常にマグネシウム不足の状態である、と考えられます。

マグネシウムを摂るには?

「そばのひ孫と孫は優しい子かい?!納得!」

そばのひ孫と孫は優しい子かい?納得! | ドラッグストア中央 豊中 旭丘 ダイエット

マグネシウムを摂ることは、偏頭痛の予防だけでなく

「虚血性心疾患」発症のリスク低下の報告もあります。

うまく毎日の食事に取り入れていきたいですね!(^^)!

「頭痛を誘発するもの」

境剛史薬剤師の記事より

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頭痛は困りもの

鍼灸で身体の緊張をほぐします

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養生:寒暖差疲労

今日は昼の日差しは温かかったものの、朝晩はしっかり冷え込んでいますね。

これが季節の変わり目の、体調不良の原因「寒暖差疲労」です。

詳しくみていきましょう!

Twitter 上的 羽鳥慎一モーニングショー:"寒暖差が激しい時は、寒いと熱産生…つまり熱を作り出そうとし、暑いと放熱しようとします。  体温調整のため、交感神経が酷使されると、自律神経が乱れ 機能が低下、体が疲労します。 https://t.co/bb5OrpQlaM" /  Twitter

1.「寒暖差疲労」とは?

< 寒暖差疲労の原因とは >

気温の寒暖差が大きいことにより、自律神経の機能が乱れ、

体が疲れることを「寒暖差疲労」といいます。

人は体温を調整する際、自律神経を使って、体を震わせることで筋肉を動かしたり、

血管を収縮させ筋肉を硬くすることで体温を上げます。

一方、汗をかくことで体温を下げる身体活動も行うため、

それらの働きが1日の中で何度も切り替わると、自律神経が過剰に働き、疲労を誘発します

エアコンで例えると、暖房と冷房を1日のうちに交互に何度も使用すると、

エアコン本体に負担がかかるイメージです。

寒暖差が大きい季節の変わり目に風邪を引いたり、

体調を崩したりする人が多くなるのも、これが理由のひとつです。

また、冬の時期に、暖房のきいた部屋から寒い屋外に出て、また暖房のきいた電車にのる、

また寒い屋外に出る・・、といった朝の光景も、

体が寒暖差の影響を受けている状況の1つと言えます。

自律神経が乱れることで不調に繋がるメカニズム

自律神経は交感神経と副交感神経からなり、それぞれの臓器に働きかけます。

いわばアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)の関係です。

この2つは臓器にとって異なる作用であることから、そ

の都度働きを切り替えないといけませんが、本来は徐々に切り替えていくものです。

しかしそれが1日の中で急激に、それも何度もアクセルとブレーキをかけると、

臓器に多大な負担をかけてしまうため、

それぞれの臓器に関係した様々な不調が現れることになります。

< 寒暖差疲労の主な症状 >

寒暖差疲労の主な症状
寒暖差疲労の主な症状
寒暖差疲労の主な症状

主に次の5つの症状が、寒暖差疲労に該当します。
・ 肩こり、腰痛、頭痛
・ めまい、不眠
・ 食欲不振、便秘、下痢
・ イライラ、気分の変化
・ 冷え、むくみ

2.自律神経のトレーニングができていない今年は、寒暖差疲労に特に注意!

< 今年の冬だからこそ起こりやすい寒暖差疲労の要因 >

寒暖差疲労が起こる原因は、原理的には身体に短時間で寒暖差が生じることで起こります。

しかし、その背景には寒暖差に慣れていない、

言い換えればいつも室内にいて、外で汗をかいたりしていないような場合や、

ストレスが強い状態、

さらには生活習慣が乱れている場合に自律神経が特に働きにくく、

寒暖差疲労が起こりやすいと考えられます。

自律神経は、夏の間に汗をかくことで鍛えられますが、

自粛生活が続いた今年は、室内に滞在することが多かったため、

運動をしたり、外に出て汗をかく機会が少なく、自律神経を鍛えることが十分にできていません。

また、慣れない在宅ワークなどでストレスが多い生活をしているために、

自律神経を調整する力も低下している恐れがあります。

自律神経のトレーニングができていない今年は、

朝晩と日中の気温差や、室内と屋外の寒暖差を調整する能力が備わっていない可能性が高く、

寒暖差疲労が起こりやすい状態です。

3.あなたの寒暖差疲労の原因をチェック!

< 寒暖差疲労 チェック項目 >

寒暖差疲労の原因は普段の生活習慣や自律神経、筋肉量が関係しています。

以下の項目から該当する上位5つをチェックしましょう。

最もチェック数が多いところが、あなたの疲労の原因です。

A

□ 肩こりや腰痛がある

□ イライラする、または気分の変化が激しい
(ストレスがある)

□ 手足が冷えている

□ 不眠である(寝付きが悪い、眠りが浅いなど)

B

□ 便秘や下痢気味である

□ 起床就寝時間が不規則である

□ 食事時間が不規則である

□ 時々めまいがおきる

C

□ 3ヶ月前に比べて体重が増加した

□ 両手の親指と人差し指でふくらはぎの一番太い部分がちょうど囲める

□ 階段を1階分上るだけで息が上がる

D

□ 全身が冷えている

□ 1年前に比べて自然と体重が減った
または食が細くなった

□ 周りの人と暖房や冷房の温度が合わない

A~Dが分かったら、以下で症状タイプをチェック!
①~⑦のうち、特に注力すべき寒暖差疲労対策も確認しましょう。

筋肉量のセルフチェック方法

筋肉は天然のカイロと呼ばれ、身体を温める際やエネルギーをつくるのに重要です。
親指と人差し指で輪っかを作った状態で、

ふくらはぎの一番太いところを囲むことで筋肉量をチェックし、各タイプの参考にしてください。


・ 囲めない(指から少量はみ出す程度):正常な筋肉量
・ ちょうど囲める:運動量が減少している
・ 輪っかとふくらはぎの間に隙間ができる:運動習慣・栄養摂取の状況が悪い

A ストレスが強いタイプ

このタイプの人は、ストレスによって交感神経の反応が過多になり、筋肉が緊張し硬くなっています。
筋肉は身体を温めるカイロの役割を担うため、筋肉をほぐし、汗をかきやすい身体づくりをしましょう。
⇒ 対策①③⑥⑦

B 生活習慣が乱れているタイプ

このタイプの人は、生活習慣の乱れによって、自律神経が不安定になっています。
睡眠や食事、入浴などの生活リズムを一定にするように心がけることで、体内リズムを整えましょう。
⇒ 対策①②⑤⑥⑦

C 運動量減少タイプ

このタイプの人は、運動不足により筋肉量が減少しているため、頻繁な体温調整が必要な状態です。
階段を利用したり、椅子に座らない時間を作るなど、1日15分程度は運動する時間を作りましょう。
⇒ 対策①②③④

D 加齢タイプ

このタイプの人は、加齢によって運動習慣・栄養摂取の状況が悪いため、筋肉が増えにくい状態です。
タンパク質など筋肉の原料となる食べ物を積極的に摂ったうえで、1日15分程度は運動するようにしましょう。
⇒ 対策①②④⑦

対策結果は後述

4.“寒暖のリズム”を取り入れる習慣を│おうちでできる寒暖差疲労対策

寒暖差疲労をケアするためには、乱れた自律神経を整えるのはもちろんのこと、

あえて日常生活に適度な寒暖のリズムを作り、

自律神経をトレーニングすることが重要です。

例えば、昼間は気温が高いため、2時間おきの換気で外気を室内に取り入れることで身体を冷やしたり、

夜は気温が低いので、温かい飲み物を飲むことで身体を温めたりと、

1日の中で意識的に寒暖差をつけることが自律神経のトレーニングになります。

その際に、急に身体を冷やしたり温めたりしてしまうと寒暖差疲労に繋がるため、

ゆっくり寒暖のリズムをつけることが大切で、

エアコンなどの冷暖房機で温度差を埋めるのではなく、

自力で体温調節ができる身体づくりが理想です。

以下①~⑦は、おうちでも簡単に寒暖のリズムをつくることができる対策です。

これらを日常的に取り入れ、気温や室温に順応できる身体づくりをし、

脱・寒暖差疲労を目指しましょう!

~ 温活グッズを使ってみましょう ~

① 身体の局所を温める:
筋肉や内臓を温め、深部体温を上げることで、自律神経を整えましょう。
特に四肢や背骨の周囲は自律神経に関連の深い神経があり、働きを強めます。

・【A.ストレスが強いタイプ】 

手首や足首周囲、顔面をカイロやホットタオルなどで温める
⇒緊張しているときや、寝る前などリラックスしたいときに温める(特に若い人におすすめ)


・【B.生活習慣が乱れているタイプ】 

お腹、腰部にカイロを貼る
⇒カイロの温度でリズムを作ることが大切で、朝と寝る前など定期的に貼る


・【C.運動量減少タイプ】 

血管が表面近くにある、首元、肩甲間部、内ももにカイロを貼る
⇒朝や寝る前など、身体が冷えているときに貼る(運動の際は外す)


・【D.加齢タイプ】 

背骨から1.5ー3.0cm脇、痛かったり冷えている箇所を中心にお灸やカイロで温める
⇒朝・昼・晩と3回、リズムを作るために食後に貼る

~ 運動やストレッチをしてみましょう ~

② 運動をする:
散歩、インターバル歩行で循環を良くしたり、筋肉を増やすことで、自律神経を鍛えましょう。

散歩は距離ではなく、一定のリズムで15-30分、ほどよく行うことが大切
・インターバル歩行は、3分ゆっくり歩き、3分早歩きを繰り返す運動を15-30分程度実施
1分間で60-80歩、2秒吸って4秒吐く呼吸法を推奨

③ 首肩の筋肉をストレッチする:
ストレスにより緊張しやすい筋肉を緩めることで、副交感神経を優位にします。

・両手を後頭部に添えた状態で手の重みで首の後ろを伸ばす
・ゆっくり上を向くことで首の前を伸ばす
・首をゆっくり左右真横に倒す
・肩甲骨周り、腰(骨盤周り)、背中、太ももの裏、ふくらはぎの筋肉を伸ばす

~ 生活習慣の中で取り入れてみましょう ~

④ 身体を温める食べ物を多く摂取する:
深部体温が上昇することで、臓器が安定し、自律神経も安定します。

・土の中の食べ物(根菜類)、冬や寒いところで取れる食べ物を多く摂る

⑤ 規則正しい生活:
睡眠、排便、食事は身体のリズムを作る基本であり、自律神経に強い影響を与えます。

・太陽に当たることで、睡眠物質の前駆物質であるセロトニンを増やし、眠りやすい状態を作る
・睡眠は7時間程度とし、夜23-朝6時の間、寝るのが理想的
・3食きちんと食事をする
※食間が前後1時間+α程度あれば、個人の食事タイミングに合わせて1日2食でもOK

⑥ 入浴(汗をかく):
1日1回はお風呂で副交感神経を優位にする、または汗をかくなどで自律神経を鍛えましょう。

・必ず1日1回お風呂に入り、体温をあげる
・夜に38-40℃のお風呂に15-20分ほどつかる
・お風呂に浸からない場合は、首から肩甲間部に少し熱め(42℃程度)のシャワーを30-60秒あてる

⑦ なるべく暖房や冷房器具に頼らない:
冷暖房に頼ると自律神経を使わないため、自律神経の活動が悪くなります。

伊藤 和憲(いとう かずのり)先生 記事より

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ご機嫌に生きる♪

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女性鍼灸 頭痛

女性の頭痛には鍼灸が最適!

私が鍼灸師になった理由の1つに長年の頭痛があります。

保育園のころからでした。(幼児やん!)

バスに乗る、人混みに出る、が原因になることが多かったです。

おじいちゃん、姉も頭痛持ちでした。

 

①目がチカチカして脈うつように痛む「片頭痛」

脳の血管が拡張することで発症します

片頭痛が女性に多いのは、女性ホルモンの変動に関係しているからです。

女性ホルモンのエストロゲンが大幅に減少すると、セロトニンも大幅に減少します。

※セロトニン=幸せホルモン

セロトニンは血管収縮をコントロールしたり、

痛みを抑える働きがあります。

なのでセロトニンが減少すると、痛みを感じやすくなります。

 

 原因

  • 遺伝的な体質
  • 女性ホルモンの影響
  • ストレス、ストレスからの解放
  • 疲労
  • 睡眠不足、寝すぎ
  • 気候、気圧の変化
  • 人混み、騒音、まぶしい光、強いにおい
  • 空腹
  • 特定の食べ物
    • 赤ワイン、チョコレート、チーズ(発酵食品の含まれるチラミン)
    • 食肉加工製品に含まれる亜硝酸塩
    • うまみ調味料などに含まれるグルタミン酸ナトリウム
    • ノンカロリー飲料に含まれる人工甘味料アスパルテーム
    • コーヒーやお茶などカフェインの多量摂取

鎮痛剤の使い方

頭痛だけでなく、生理痛や打撲、ねんざの痛み、

解熱剤としても使用できる鎮痛剤。

近い勝手がいいし、ついつい忙しいと頼りたくなりますよね。

でも使いすぎると危険もあります。

月10回以上服用する状態が続くと、

脳が痛みに敏感になり、

頭痛の頻度や痛みが悪化する

「薬物乱用頭痛」に陥りやすくなることがあります。

 

頭痛を起こす頻度がふえたり、症状が重くなっていると感じたら

一度専門医(脳神経外科、脳神経内科)を受診しましょう。

危険な病気(くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎、目・鼻・あごの病気など)

が隠れていることもあります。

 

すぐできるセルフケアのコツ

片頭痛はこめかみあたりの動脈が拡張して起こる痛みです。

なので

温めると血管がさらに膨らんで症状が悪化しやすくなります。

冷やすことで痛みを緩和できることがあります。

  • ズキンズキン痛む場所を冷たいタオルで冷やす
  • 手を水で冷やす など

入浴もひかえた方がいいです。

 

②激しい痛みが発作的に起こる「群発頭痛」

③身体の緊張感が強く頭がしめつけられる

   首、肩にも重さを感じる「筋緊張性頭痛」

最大の原因は

心身にかかるストレスで起こる首や肩の筋肉の緊張です。

 

筋肉が緊張して血流が悪化すると、

疲労物質がたまり、

筋肉が固まって「コリ」の状態に。

首や肩の筋肉は後頭部の筋肉とつながっており、

頭全体に痛みが広がるのです。

 

 →めちゃめちゃ鍼灸の出番です!!

筋緊張性頭痛がほぼ毎日続く人は、

痛みを調節する機能がうまく働かなくなることも考えられます。

 

すぐできるセルフケアのコツ

筋緊張性頭痛は血流が悪くなっていることからおこります。

なので

蒸しタオルやホットパック、

熱めのシャワーで

首や肩を温めてコリをほぐすと緩和します。

 

血行を促進して筋肉の緊張やコリを和らげる入浴も効果的です。

 

多くは生活習慣(冷え、姿勢、食生活、睡眠、スマホなど)や

ストレスなどから起こる頭痛ですが、

まれに脳に疾患がある場合もあります。

今までにない激しい痛み、発熱、

手足のしびれなどを伴う場合は、

すみやかに病院に行ってください。

 

検査をしても異常が見つからない頭痛の多くが

「筋緊張性頭痛」で、

ストレスや首、肩のコリ、眼精疲労などによって血流が悪くなり、

頭蓋骨を包む筋肉が収縮することで痛みが起こります。

 

頭痛は生活習慣の見直しが必要!という身体からのサイン。

身体と心、両方の緊張を緩めることが予防につながります。

 

頭痛の鍼灸治療は

  • 首肩のコリをとる
  • お腹や腰、足が冷えていることが多いので血行をよくする
  • 肩甲骨内側=肩引きの緊張をほぐす
  • 自律神経の働きを整える

など鍼とお灸を組み合わせて治療します。

頭痛が起きにくくするための生活習慣の見直しもアドバイスも!

ぜひお試しください。

 

「頭痛のセルフケア」

「頭痛のアプローチ」

「片頭痛」

 

京都

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頭痛

川口美佐世

 

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