冷えているのに火照っている
手足のほてりは実は
血行不良による『冷え』が原因です。
冷えているのにほてるって違和感があるかと思いますが・・・
以下のようなメカニズムなのです。
冷えすぎると手足の血管の血の巡りはほぼなくなります。
そうなると、
血液に乗って栄養や熱が運ばれなくなってしまいます。
それを、脳が「危険」と感じて、
どんどん血行が悪くなっている手足の先まで
血液をどんどん送り込んでしまうのです。
それが、’ほてり’の原因です。そのため、ほてるからといって、
手足を冷やすとどんどん悪化してしまうという訳なのです。
では、ほてりを解消する効果的な方法を具体的にみていきましょう。
- 足湯・手湯
ほてりは’冷やす’のではなく
’温める’方が血流がよくなるため効果的です。
冷えている手足に脳が「危険」信号を出して、
血液をどんどん流してしまうなら、冷えた手足を温めたらよいのです。
寝る少し前にゆっくりと’足湯’’手湯’をして
足の先を温めてみると、症状が改善されます。
- 体を温める食べ物を摂取する
体を芯から温めるには食事も大切です。
体を温める食材の代表例は生姜ですが、
その他、ニラ、ニンニク、葱、赤唐辛子などを意識的に摂取するのがおススメです。
- 手足をくるくる回す運動
冷えている手足をくるくる回して血行を良くしましょう。
手と足のだるい感じが軽減し、
お腹が温かくなってきます。
また、足の裏のマッサージも効果があります。
東洋医学では
「五心煩熱 ごしんはんねつ」
と言います。
「五心」とは手足の4つに心(胸のあたりや舌、顔などの心系統の箇所)
を加えた5ヶ所のこと。
「煩熱」とはその煩わしい熱のことを指しています。
人は、過労や病気や不摂生、あるいは加齢によって、
体を潤したり余分な熱を冷ます働きをする血や体液が不足しがちになり、
体の中の寒熱のバランスも崩れてしまいます。
そのことで血液の流れが停滞しやすい足の裏などに、
偏って発生した熱を上手く冷ますことができずに、
この「五心煩熱」といわれる症状が表われ出してきます。
つまり足の裏のほてりを、
その殆んどが「血や体液などの栄養・滋潤物質の不足(陰虚)」
が原因で起こると考えて、そのことを「陰虚体質」として捉えていきます。
そしてこの「陰虚」の状態が、どの臓器に強く起こっているのかによって、
「煩熱」というほてりは、足の裏のみならず、手
のひらや顔などにも同様に表れてくることが考えられます。
日頃から、冷え過ぎが熱を生むことをイメージしながら、
冷たい物の摂取を控え、
不摂生や過労、
体を冷やす行動を避けて、
マッサージやストレッチなどで血流を良くする事を心掛け、
定期的に鍼灸で治療を行っていれば
この煩わしい足の裏のほてりは、
意外とすぐに気にならなくなるかもしれません。
京都
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メノポーズ(女性の悩み・更年期)専門鍼灸師
川口美佐世
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