身近な人の名前が思い出せない。
仕事でうっかりミスが増えた。
予定どおりに物事が運ばず、いつもバタバタと追い立てられている――。
「そんなこともあるよね」ですませていると、
取り返しのつかないことになるかも!?
忙しすぎる現代、私たちの脳は、想像以上にストレスを感じています。
最新の脳の研究をお伝えします。
脳、疲れていませんか?
リストで脳疲労をチェック
「もの忘れ」と聞くと、高齢者の患者さんを想像するかもしれませんが、
実はここ10年ほど、30代、40代の、
働き盛りの若い人たちが急増しています。
仕事をもつ女性、子育て世代の女性も多くなってきていて、
みなさん「若年性認知症では?」と心配されるのですが、
30〜40代で認知症になることはほとんどありません。
では、もの忘れの原因は何か、というと、それは脳の疲れ
「脳疲労」によって、脳の情報処理能力が落ちてしまっているからなんです。
まずは簡単なチェックリストで、脳疲労を調べてみましょう。
チェックが多いほど危険度が高くなります。
- ここ数年、記憶力が落ちた、もの忘れが増えたと感じている
- よく知っているはずの人なのに、名前がすぐ出てこないことがある
- 何かを取りに来たのに「あれ? 何を取りに来たんだっけ?」ということがよくある
- 予定していた約束を忘れていたり、ダブルブッキングをしてしまって慌てることがある
- 3日前、何をしていたか思い出せない
- 「ここ数か月で話題になったニュース」を3つ挙げることができない
- 仕事や料理や掃除などの家事の段取りが悪くなった
- 簡単な計算を間違えたり、漢字を思い出せなかったりすることがある
- 「あれ何だっけ?」と思ったらすぐにスマホで検索する
- からだのケアやおしゃれが面倒に感じてしまうことがある
- 合計:
マルチタスクが
脳の過労を引き起こす!?
「もの忘れ」は、脳の「記憶」に関する機能が落ちている状態です。
「記憶」は3段階のシステム構成になっていて、
- まずは見たこと聞いたこと、経験したことをインプットして覚える「記銘」段階。
- 覚えた情報を仕分けしてストックしておく「保持」段階。
- そこから必要な情報を取り出す「検索・取り出し」段階です。
認知症では、そもそも第1段階が機能しなくなるのです。
「もの忘れ」というよりは、覚えられない。
それに対して、30〜50代の患者さんが悩んでいる「もの忘れ」の多くは、
認知症とは異なり、3段階目の「検索・取り出し」の機能が落ちていることに由来しています。
ではなぜ「検索・取り出し」の機能が落ちるのか。
それは、脳に入れる情報が多すぎて、脳が過労=オーバーワークになっているからです。
脳のオーバーワークを引き起こす原因のひとつに、
複数の案件を並行してこなす「マルチタスク」があります。
実は、脳は、集中してひとつのことを究めようとするときには、
それほど疲れを感じません。
しかし、同時にいくつものことをやろうとすると、
すごく疲れるのです。
特に現代日本の30〜40代の女性は、仕事に育児に介護にと、
マルチタスクにさらされてしまいがち。
人間関係も、男性は仕事関係がほとんどで単調ですが、
女性はPTAだママ友だ、と幅広く、負荷が大きい。
もともと女性は男性に比べて、マルチタスクをこなせるようになってはいるのですが、
それにしても、現代はオーバーワーク気味です。
さらに、脳疲労の大きな原因が、スマホ。
脳の情報処理能力が機能せず、脳がフリーズ状態になってしまう
「スマホ脳疲労」は、特に若い世代で深刻化しています。
脳の過労度チェック、結果はいかがでしたか?
軽く考えていた「もの忘れ」に、そんな深刻な原因があったとは、衝撃的です。
現代日本を生きる私たちの脳は、常にお疲れモードだったのです。
京都
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