スマホのアラームで目覚めて、すぐSNSをチェック。
通勤電車の中ではネットニュースを流し読み。
仕事の合間はスマホゲームで息抜き――
こんな日々を続けている人は、
「スマホ脳疲労」に陥っているかも!?
そしてさらには、脳の機能が低下する「スマホ認知症」にも…。
スマホからの大量の情報で
脳内はゴミ屋敷に!
鍼灸院には
- 夜に眠れない
- 昼間の眠気
- 集中できない
- もの忘れに悩み、
- だるさ
- 頭痛
- 倦怠感など
体調不良を訴えられる比較的若い方がいらっしゃいます。
問診で患者さんが何をしているかお聞きすると、
スマホ。
疲れているなら、ぼんやりと脳を休めればいいのに、
少しでも時間があれば、SNSを見たり、ネットサーフィンをしたりと、
スマホで脳に情報を入れてしまう。
もちろん、仕事に関わることなど本当に必要な情報もあるでしょう。
でも、ネット上の情報のほとんどは、
その人の人生にとって、たいして必要のないもののはず。
そうした情報をどんどん脳に入れていくうちに、
整理整頓が追いつかなくなり、パソコンでいうなら、フリーズ状態。
頭の中は散らかり放題の
“ゴミ屋敷”になってしまうのです。
脳は、情報や刺激が入ってくると、
前頭前野という部分で、その情報を吟味する情報処理をします。
情報処理には、
- 迅速に浅く考えるメモ機能
- じっくり深く考える熟考機能
があり、
スマホを見たりゲームをしたりしている間は、
メモ機能ばかりが使われている状態です。
情報処理が追いつかず脳疲労に陥っていく一方で、
使われないままの熟考機能は、どんどん錆びついていく。
そして、「もの忘れ」に代表される脳の「検索・取り出し」機能が低下していく。
この状態を、スマホによって認知症に似た状態が引き起こされるという意味で、
「スマホ認知症」と呼ばれています。
「スマホ認知症」は「もの忘れ」だけにとどまりません。
からだの健康にも悪影響を及ぼします。
原因不明の体調不調は
脳の誤作動によるもの
脳は、その人が幸せに生きていくための「管理棟」です。マンションの○号室で異常があったという知らせを受けて、管理人が対処する。それが、管理棟が正常に働いている状態です。たとえば、手にトゲが刺さったとき。痛みによって「トゲが刺さったよ」と脳に知らせがくるから、「トゲを抜く」という行動を起こし、化膿を防ぐことができるわけです。
ところが、脳疲労になると、それが誤作動を起こしたり、機能しなくなったりする。
トゲも刺さっていないのに手が痛い、
検査で異常が見つからないのに頭が痛い、
めまいがする、胃が痛い、首が痛い、腰が痛い…。
原因不明の不調は、全部、脳の誤作動によるものです。
精神状態が不安定になるのも、脳疲労が原因です。
悲観的になったり、何かに執着したりと、気持ちを整えることができなくなる。
それは、うつ病予備軍の状態です。
人は、からだが疲れていることは自覚しやすいものですが、
脳が疲れていることにはなかなか気づかないもの。
しかし、脳は、心身のバランスを保つ、大切な存在です。
脳が健康であれば、体調も整います。
肌のコンディションや体型をコントロールしているのも、脳です。
健康や美容のために、まずは脳の健康を気にかけてほしいもの。
そのためにも、スマホとのつきあい方を見直し、
脳を上手に休ませてあげることが大切です。
余談ですが、脳と肌は、発生時、外胚葉という同じ部分から生まれます。
脳と肌は同じものからできているのです。
脳が健康な人は、はつらつと元気で、肌も若々しいですよね?
見た目の疲れ具合と、脳の疲れ具合は、見事に同じなのです。
—-スマホ脳疲労、スマホ認知症…。思い当たることがある人も多いのでは?
心身ともに健康でいるためには、まず、脳が健康でなくてはならないのです。
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