養生のお話をするとき、
「できるだけ早く寝てください!」
と言い続けています。
それには訳があります。
東洋医学の考え方では時間帯によって臓器が役割をもっています。
その考え方が「子午流注(しごるちゅう)」です。
子午流注(しごるちゅう)とは、
「子午」は「時間」の意味で一日24時間を12等分し十二支に対応させていて、
「流注」は人の十二臓腑(十二経絡)の気血運行の流れを意味しています。
肺や肝などの各臓腑には、最も活発に働く時間帯があり、
それぞれの時間帯にあわせた過ごし方を心がけることが
体に良いとされています。
また臓腑と感情には、相関関係があるとされています。
私もはじめは
「うさんくさい!」
と思っていましたが(-_-;)
西洋医学のホルモンの分泌にも日内変動があることを勉強すると、
とても納得できました!
15:00-19:00 水分調節の時間
・15:00-17:00「膀胱」の時間
デトックスタイム。トイレはがまんしないで!
・17:00-19:00「腎」の時間
水分代謝が活発化。アンチエイジングにも関与
「膀胱」と「腎」は対応関係にあり、この時間帯は水分代謝が活発になり
精力を蓄えるのに適しています。
この「腎」の時間に夕食をとるのが理想的。
お仕事などでむずかしい時は、腎に良い食べ物(黒い食材やくるみなど)を
ちょこっとつまんでおきましょう。
メンタルケア
「膀胱」と「腎」は「恐(驚)」に関係し、将来への不安や
恐怖があるときは、この時間帯を大切に過ごしましょう。
19:00-23:00 リラックスの時間
・19:00-21:00「心包しんぽう」の時間
心包は血液循環の調整や心を守る存在
・21:00-23:00「三焦さんしょう」の時間
三焦はエネルギーや体液が通る経路
東洋医学特有の言葉なので聞き慣れないかもしれませんが
心包や三焦が活発になるこの時間帯は、
お風呂につかったり、ゆったり過ごすのが理想的。
内臓もリラックスさせるために、
飲食は控え、
心も体もお休みモードに切り替えていきましょう。
メンタルケア
「心包」は感情とも関わりが深いとされています。
感情のコントロールがうまくできない時は、
この時間帯を大切に。
23:00-3:00 メンテナンスの時間
・23:00-1:00「胆」の時間
新陳代謝が活発。体内部を修復!
・1:00-3:00「肝」の時間
解毒を行い、きれいな血をつくる!
※睡眠の間に「肝血」(過労やストレスなどで消耗します)は作られます。
なので睡眠不足は肝血の不足につながります。
肝血の不足は肝気が上手くコントロールできず、
怒りのイライラがつのり、攻撃的になってしまいます。
この時間帯は体のメンテナンスに集中するために、
ぐっすり眠ることがおすすめです。
この時間帯に起きている生活が続くと
●自律神経の乱れ
●冷え
●生理不順などの
症状が起りやすくなります。
23時までに寝るのがむずかしい人は、
5分でも早く寝るように心がけてくださいね。
メンタルケア
「胆」「肝」は「怒る」に関係。
イライラするときには、この時間に寝てみてください。
生理前にイライラする人も、この時間帯を大切に。
まとめ
毎日が理想通りにいかないのは私も同じです。
すべてその通りにいかなくても、
できることを、出来る日にチャレンジしてみてください!
忙しい毎日でくたびれてしまいますよね。
♥余裕のある日は、ほんの少しでも自分の身体をいたわってあげてください。
♥かんたんに出来ることを選んで、ムリせずにやってみる。
♥心地よいと感じたら続けてみてください。
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