おかゆの十徳
お粥に10の功徳があることを、正式には「粥有十利 」と表現します。
これは、「お粥の十徳」という意味で、
「色、力、寿、楽、詞清弁、宿食除、風除、飢消、渇消、大小便調適」
という10の利点があるとされています。
それぞれが意味していることは、具体的に次の通りです。
①色:顔色、肌の色つやを改善する
②力:体力と気力のアップ
③寿:寿命を延ばす
④楽:胃に優しいため、体がラクになる
⑤詞清弁:頭の働きが良くなり、言葉が清くさわやかになる
⑥宿食除:消化が良い
⑦風除:風邪を防ぐ
⑧飢消:飢えを癒す
⑨渇消:のどの渇きを癒す
⑩大小便調適:便通を良くする
これは、1100年ごろに中国で編集された「禅苑清規」に記されていたものです。
さらに、1600年ほど前の経典「摩訶僧祗律」などにも記されていることも
明らかになっています。
つまり、仏教の世界では約2000年も前からお粥の効果が知られていたと同時に、
仏教ではお粥は欠かせないものであったことがわかります。
鍼灸治療の初診の問診で
「朝食に何を食べていますか?」
とお聞きすると
- スムージー
- オートミール
- フルーツグラノーラ
- 菓子パン
- 何も食べない!
という方もいらっしゃいました。
朝は1日で一番体温の低い時間帯なので、
朝に体温よりも冷たい物をとると、低い体温がさらに冷やされ
筋肉や組織が収縮し、血流も悪くなります。
冷えた体を温めるためにエネルギーも消費し、朝から疲れる原因となります。
つまり1日のスタートがマイナスからはじめることになってしまいます。
そのため、
「朝ご飯には温かい物をなにか1つ、追加してください!」と
お話しています。
- コーヒー
- スープ(インスタントでOK)
- お味噌汁!(もちろんインスタントでOK)
- ホットミルク
- お白湯!
などなど
今日はその中でも
おかゆ をおすすめ!
朝食を温かいおかゆにすることで、
体の内側から温められ、体温を高めるためのエネルギーはセーブされ
筋肉もゆるみ、血流も巡りやすくなります。
すると酸素や栄養が体のすみずみまで流れやすくなり
活動しやすくなります。
またおかゆの糖分が届いて、頭も働きやすくなります。
少しのことですが、マイナスではなく、プラスから1日をはじめることができます!
こうした毎日の積み重ねが、将来への健康貯金になります。
具体的なおかゆの活用法
●一人前 スープジャー(魔法瓶)で作る方法
櫻井大典先生Xより
作り方は
①米洗う
②米を入れて熱湯注いて2-3分待つ
③一旦お湯を捨てて、再度熱湯を注ぐ。
④あとは放置してたら出来ます。
コツは
1 スープジャーと米を予熱すること
2 タオルなどで保温すること
3 国産ブランドのスープジャーを使うこと
●まとめて炊飯器で炊いて
炊飯器のお粥モードで一気にまとめて炊いて
翌日食べるお粥は器に入れてラップして冷蔵庫へ。
翌日硬さ調節にお湯を入れてレンチン。
残りは1食ずつタッパーに入れ冷凍。
食べる時タッパーごとレンチンして器に出して硬さ調整にお湯を入れてレンチン
なるほどー
これなら私もできるかも(*^_^*)
やってみます!
※おかゆは食べものです!しっかり噛んで食べましょう(*^_^*)
毎日じゃなくてもいい
朝ご飯じゃなくてもいい
胃がお疲れのときにも
朝はなにか食べてね
ちなみに私はホットミルクティー
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