五感(嗅覚、視覚、聴覚、味覚、触覚)の刺激によって
脳の機能を調整する養生法があります。
脳の機能を調整すると、
- 慢性的な痛みの改善
- うつ病や認知症の予防
- 脳の過敏化を抑える
- 脳をストレスや老化から守る
などのいいこと!があります。
鍼灸やマッサージは脳を活性化して、リラクゼーションや認知機能をアップします
嗅覚
香りと脳の関係
香りには、一瞬にして脳を活性化させるパワーがあります。
なぜなら、香りを嗅ぐときに使う嗅覚は、五感のなかでも古くから存在する
原始的な感覚器であるためです。
嗅覚だけはダイレクトに脳へ刺激される
香りは、通常「鼻」「嗅上皮」「嗅細胞」「嗅球」「大脳辺縁系」の順で、
脳へ到達します。
このうち大脳辺縁系では、食欲や睡眠欲などの本能的な感情を司ります。
嗅覚は、この大脳辺縁系と直接リンクしていますが、
これは五感のなかで嗅覚だけが持つ特徴であるのです。
つまり、人間が持つ五感のなかでも、嗅覚だけはダイレクトに脳を刺激するのです。
潜在意識を呼び覚ます
潜在意識とは、これまでの経験から知らぬ間に蓄積された価値観や習慣などの、
自覚されていない意識のことを言います。
私たち人間の脳は、理性的な一端を司る「大脳新皮質」と、
本能的な一端を司る「大脳辺緑系」の、ふたつの部位に分けられます。
私たちが日常生活を送るうえで得た視覚や聴覚、味覚などの情報は、
大脳新皮質へ送られてから処理されます。
しかし、香りから得た情報に関しては、大脳新皮質を経由せず、
ダイレクトに大脳辺縁系へと届けられます。
この大脳辺縁系には人の記憶を保管する場所があるのですが、香りから得た情報は、
この箇所にピンポイントに伝わるため、
意識せずに過去の思い出や感情を呼び覚ますことができるのです。
⇒高齢の患者様にお灸をすると、その匂いで昔のことを思い出されることがよくあります。子供時代にご自分がお父さん、お母さんにお灸をすえてあげていた!
なつかしいお話をお聞きすることができます。
香りの心理効果
リラックス効果
香りを嗅ぐことで、脳の中枢部にある大脳辺縁系が匂いの情報を判断し、感情や記憶を呼び起こします。さらに、香りの情報は、内分泌系や自律神経系を司る視床下部や下垂体にも伝わるため、ホルモンの分泌が促進されます。
これによって、リラックス効果や幸福感を得られるのです。
前向きな気持ちになれる
憂鬱な気分が続くときや気疲れしたときに、お気に入りの香りを嗅ぐと、ポジティブな気持ちになれることもメリットのひとつです。
特に柑橘系の香りには、気分を爽やかにさせる効果があります。
リラックスするとともに自信を取り戻し、前向きな気持ちになれるので、
落ち込んだときには、香りを楽しむことをおすすめします。
イライラを抑えてくれる
香りには、イライラを軽減してくれる効果があることも認められています。
芳香成分が脳に伝わると自律神経を刺激し、私たちの心や身体に快・不快の感情を与えます。さらに、嗅覚は視覚や聴覚などを含む「五感」のなかで、唯一「情動」に伝わると言われています。
- ローズ系:血行促進・身体を温める・沈んだ気分を高める
- ラベンダー系:ストレスや緊張をとりのぞく、肩こり・便秘によい
- ユーカリ系:免疫力アップ・呼吸を改善
- 柑橘系:鎮痛・気分の改善・疲労回復
- ペパーミント系:頭痛・意識の改善
ご自分のお好きな香りをお試しください
まとめ
脳を過度の緊張から解放することで
- 脳の働きの効率が良くなる
- 自律神経
- ホルモン
- 代謝
- 内分泌
- 神経伝達物質
- 免疫機能
- 運動効率
が改善することが明らかになっています!
※香りの感じ方には個人差があります。
香りが強すぎて、体調に影響される方もいらっしゃいますので
どうぞご留意くださいね(香害)
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