食とエイジング3「老けないライフスタイル」の極意

先生/米井嘉一(同志社大学大学院 生命医科学研究科
アンチエイジングリサーチセンター教授)「老けないライフスタイル」の極意老化を早める「糖化」は食生活と深く関係していることが見えてきました。食事は、からだの調子を整えるホルモンの分泌にも大きく影響します。食事をすることで体内では何が起きているのか、引き続き米井嘉一先生にお話を伺います。

成長ホルモンとエイジングの深い関係

老化の原因となる糖化を防ぐには、からだの中に余分な糖をため込まないことが大切だとお話しました。エイジング対策としてもうひとつ、生活習慣を整えることも非常に重要です。当たり前のように聞こえますが、なぜか、というところはあまり知られていないのではないでしょうか。

細胞の新陳代謝を促す「成長ホルモン」は、子どもの成長期には身長を伸ばすなど大切な役割を果たすホルモンですが、大人になったからといって不要になるのではなく、皮膚や筋肉、骨を丈夫に保つという重要な働きがあります。年齢を重ねると傷が治りにくくなったり、体脂肪が分解されにくくなったりしますが、これも加齢に伴って成長ホルモンの分泌が減少することと大きく関係しています。

では、この成長ホルモンと生活習慣には、どのような関連があるのでしょうか。
1日のうち何度か成長ホルモンの分泌が増えるタイミングがあります。まずは食事です。食べ物が胃に入って胃の壁を刺激すると、「グレリン」というホルモンが分泌されます。グレリンは、ホルモンの分泌を司る脳の下垂体という部位に働きかけ、成長ホルモンの分泌が促されるのです。胃壁への刺激は、空腹時のほうが強いので、逆に言えば、間食ばかりして空腹感がないと、胃壁への刺激が少なく、充分に成長ホルモンが分泌されないということになります。

次に、運動も食事と同様に成長ホルモンを分泌させます。筋肉に負荷をかける運動を15分ほどすると、乳酸という物質が生成されます。その乳酸も、やはり脳下垂体を刺激して成長ホルモンが分泌されます。

また、成長ホルモンが最も多く分泌されるのが午後10時から午前2時と言われています。さらに私の研究では、睡眠時間が少ないと糖化ストレスが強いという結果も出ています。糖化対策、ホルモンの分泌促進という側面からは、少なくとも6時間以上の睡眠をオススメしています。新しい細胞を作り全身を健康に保つためには、質の高い睡眠がとても大切なのです。

→成長ホルモンの分泌には

  • 食事
  • 運動
  • 睡眠

糖化させないライフスタイルとは?

糖化が進むとAGEsという悪玉物質が生成されるわけですが、AGE Readerという測定器で皮膚に蓄積したAGEsの量を測ることができます。10代から50代までの測定結果を見ると、20代でAGEsの検出がぐっと増え、年齢が上がるにつれAGEsの値もだんだん上がっていく傾向があります。
しかし、40代、50代ではAGEsが多い人もいれば低い人もいて、ばらつきが目立ってきます。なぜそのような差が出てくるのか調べてみると、考えられる一番の原因は生活習慣の積み重ねでした。睡眠不足の影響は顕著で、睡眠時間が8時間以上の人はAGEsの値が少なく、6時間未満の人は多いという明らかな差が、20代から表れるようになります。

喫煙と飲酒も糖化の原因となります。たばこには糖化を助長する成分が入っているため、当然ながら喫煙者は糖化ストレスが強くなります。またお酒を飲むと、アルコールを代謝する過程で生成されるアルデヒドが糖化を引き起こしてAGEsがたまりやすくなります。

→糖化の大敵

  • たばこ
  • お酒

こうして見ると、アンチエイジングとして生活習慣を見直すことがいかに大切か、おわかりいただけるかと思います。ただ、生活習慣を変えるのは簡単ではありません。特に女性は、おいしいものや甘いものが大好きですから、将来の健康のために誘惑を断ち切るのが難しいようです。

では、どうすればよいかというと、常に自分の状態を把握することです。最近は体脂肪率も測定できる体重計が普及してきましたが、まずは自分の体重や体脂肪を知ることです。そして体重が増えてくれば、食事を制限したり運動を増やしたりしようという気持ちが働きます。そういった自己管理が糖化ストレスを減らし、老化を抑えることにもつながります。

生活習慣を改善して糖化ストレスを減らしていけば、実年齢の8割くらいまで若返ることが可能です。女性は美しくなることでモチベーションが上がりますから、例えば、スキンケアを念入りにして肌の調子を整えたり、からだのラインが美しく見える下着を選んだりと、自分のからだに意識を向けてお手入れすることから始めるとよいでしょう。そして、そのキレイになった状態を維持するために、生活習慣を変えていくのが長続きするコツだと思います。

1週間から10日間くらいを目標に、食事に気をつけたり運動を増やしたりといった生活を心がけると、運動していると体調が良いとか、糖分を控えたらだるさが抜けてきたなど、「良い状態」を実感できるようになり、その後の自己管理もしやすくなります。2ヵ月くらいで皮膚に蓄積されたAGEsの量にも変化が表れます。糖化を減らして内側から健康になる生活を目指しましょう。

—-糖化は見た目の老化だけではなく、からだの機能低下や将来的な病気とも関係しています。今すぐに不調が表れないからといって、不摂生を続けていると、未来の自分にはね返ってくるということのようです。生活習慣を見直して、からだの内側から若さを保ちましょう!

→効果が目に見えると、やる気も続きますよね!(^^)!

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食とエイジング2          食生活と「糖化」の深い関係

先生/米井嘉一(同志社大学大学院 生命医科学研究科
アンチエイジングリサーチセンター教授)食生活と糖化の深い関係細胞を劣化させる「糖化」を抑えるためには、食生活の見直しが効果的です。どのような食事のとり方が糖化を防ぎ、どのような食習慣が悪い影響を与えるのか、引き続き米井嘉一先生にお伺いします。

血糖値を整えれば糖化を防げる

糖化という現象が老化に大きく影響することを見てきましたが、糖化を抑えるには、つまり血糖値の上昇をゆるやかにする食生活が大切です。それがひいては太りにくい体内環境をつくります。

私たちのからだは食事から摂取した糖をエネルギー源としていますから、食事と食事の間隔が長くあいてしまうと血糖値が下がり低血糖の状態になります。脳が低血糖を感知すると、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンが分泌されて血糖値を正常に保ち、低血糖症などの症状が出ないように調節されます。

たとえば、朝食を食べない人は昼食前に血糖値がかなり下がってしまうため、グルカゴンが分泌されて血糖値が上がり始めます。からだが血糖値を上げようとしている状態で昼食をとると、食事による血糖値の上昇に加え、グルカゴンの働きで一気に血糖値が上がって糖化反応を起こしやすくなってしまいます。

→欠食しない! 1日3食、できるだけ同じタイミング食べる

他方、血糖値が上がると血糖値を下げるホルモンであるインスリンが分泌されますが、インスリンは血液中の糖を細胞の中に移動させることで血糖値を下げるのであって、糖は、体内からなくなるわけではなく細胞にどんどん取り込まれます。このとき、糖は中性脂肪として脂肪細胞にも取り込まれますから、血糖値が高めでインスリンがたくさん分泌されると太りやすくなってしまうのです。

血糖値を正常に保つためには、規則的な食事が欠かせません。朝食をよくかんでゆっくり食べると、血糖値がじわじわと上がって、下がってきた頃にちょうど昼食となるため、グルカゴンもインスリンも無駄に分泌されることがなく、余分な糖を蓄えずに済むのです。

→朝食は特によく噛んで食べる!30回を目指して

糖化対策によい食べ物、悪い食べ物

糖化対策として食事をどうとるかはもちろん重要ですが、やはり糖そのものをとりすぎないことが大切です。国内で消費される砂糖の量は若干減ってきていますが、代わりに”異性化糖”の消費量が増えています。異性化糖とは、食品表示でよく目にする「果糖ぶどう糖液糖」とされているものです。イモやトウモロコシのでんぷんから作った甘味料で、清涼飲料水や加工食品などに幅広く使われています。

安価なこともあり、砂糖の代わりに使われますが、糖化しやすく悪玉物質のAGEsを短時間で大量に生成することが知られています。スポーツドリンクをはじめ、ジュースやアイスキャンディー、ドレッシングにも入っています。輸入食品にも使われており、食品表示にハイフルクトースコーンシロップ(High-fructose corn syrup)があれば、それが異性化糖です。食品表示を確認してとりすぎないように注意しましょう。

食物の中には、糖化ストレスを下げる成分を含むものがあります。りんごの皮にはAGEsを減らす作用がありますので、むかずに皮ごと食べるとよいでしょう。私たちの研究室の実験では、ジャーマンカモミールといったハーブに糖化予防効果があることがわかりました。カモミールにはリラックス効果もありますから、コーヒーや紅茶の代わりに、夜はカモミールティーを飲むのもよいでしょう。

—-食事と血糖値の関係や、甘味料が糖化を促しているかもしれないなど、食生活と健康は密接につながっていることを改めて実感しました。次回は、どのような生活習慣が糖化ストレスを高めてしまうのか、それによって起こる健康への影響をお聞きします。

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食とエイジング1    アンチエイジングの大敵「糖化」

私たちの体は食べた物で出来ています。

鍼灸治療も鍼で刺激することで、脳に鎮痛物質を出させることができます。

その時、鎮痛物質の原料である栄養がないと、十分痛みを抑えることはできません。

また、気分よく、楽しく、健康寿命を生きるためにこれからの食生活が大切!

と、実感しつつある50代です(*^_^*)

一緒に学んでいきましょう!

先生/米井嘉一(同志社大学大学院 生命医科学研究科
アンチエイジングリサーチセンター教授)アンチエイジングの大敵「糖化」とは?30代、40代になると意識し始めるアンチエイジング。

肌が老化する原因として「酸化」はよく耳にしますが、最近では「糖化」が注目されています。では、糖化が老化にどう関係しているのか、同志社大学の米井嘉一先生に教えていただきます。

生活習慣で老化が加速する!?

私たちに老化をもたらす酸化は、よく知られるようになりました。ただ、酸化は呼吸をする生物ならすべてが直面する老化現象であり、だからこそ、生物には、ある程度の抗酸化力があらかじめからだに備わっているのです。
寿司ネタにもあるイクラには、抗酸化物質であるビタミンEが豊富に含まれていますが、これは自分や卵子を守るためです。生物の最も重要な目的が子孫を残すことと考えれば、その機能を果たす生殖器を酸化から守ろうというのは当然です。

他方、糖化という現象が注目されるようになったのは、この50~60年のことです。糖化はからだの中で余分な糖がタンパク質や脂肪と結びついて細胞を劣化・変性させる生体反応で、その過程ではAGEs(糖化最終産物)という悪玉物質が次々と発生します。しかも酸化と異なり、糖化のストレスには20代、30代でも無防備だということがわかってきました。

糖化は、ホットケーキをイメージするとわかりやすいかもしれません。牛乳、卵(タンパク質)と砂糖(糖質)を混ぜた生地を焼くと褐色になります。酸化が「からだがサビる」老化だとすれば、糖化は「黄ばむ」老化です。
例えば肌では、余分な糖がコラーゲンなどのタンパク質が糖化すると構造が壊れ、皮膚が硬くなって弾力性が失われてしまいます。それだけでなく、AGEsは褐色をしているので、溜まってくると皮膚も黄色くくすんでしまうのです。
糖化はもちろん、肌だけでなく、骨、血液、消化器官など全身の老化を加速させ、さらに骨粗しょう症、動脈硬化、アルツハイマーなどの疾患や、卵巣機能低下にも関わっています。

では、なぜ最近のアンチエイジングにおいて糖化が注目されるかといえば、それは糖化という現象が、現代人のライフスタイルと大きく関係しているからです。

糖化対策は、生活スタイルを変えることから

現代人のライフスタイルとは、つまり身体活動量が少なく、摂取エネルギーは多いという暮らしのことです。また食事の時間が不規則だったり、食事に時間をかけないなど、血糖値が高い状態が続きやすく、それらが老化を早めているのです。

糖化の連鎖を断ち切るためには、まず運動です。筋肉は糖質をエネルギーとして代謝しますから、筋肉が衰えていると糖が消費されずどんどん溜まっていくのです。現代人は運動量が減っていることで筋肉も少なくなっていますので、生活にぜひ運動を取り入れて欲しいと思います。

もちろん、食事の重要性は言わずもがなです。私は

三大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂肪の比率が6:2:2になるような食事をオススメしています。一時期、炭水化物を抜くダイエット法が話題になったことがありますが、極端なのはよくありません。炭水化物過剰の人が減らすのなら構いませんが、食事は何よりバランスが大切です。ふだんの食事が6:2:2から外れている場合は、なるべく近づけるよう食事内容を見直すとよいでしょう。

さらに、糖化予防に効果的な食べ方があります。

食べる順番を野菜(繊維)→肉や魚(タンパク質)→ごはんや麺(炭水化物)にすると、無駄に血糖値を上げることがなくなります懐石料理もこの順序で料理が出てくるのは、先人の知恵です。

ただ、先の栄養バランスを守っていれば食べる順番にさほどこだわらなくてもかまいません。それよりも、よくかんでゆっくりと食べることも心がけてください。同じカロリーを摂取しても、この2点を守っていれば糖化を抑えることができます。

デザートが好きな女性は多いと思いますが、糖化を防ぐという意味では、糖分たっぷりのデザートは避けるべきです。とはいえ、アンチエイジングにストレスは禁物。ハッピーな気持ちになることも大切ですから、がんばったご褒美にデザートは1日1回としましょう。一番よいのは果物です。プレーンヨーグルトにジャムや蜂蜜を入れて食べるのもよいでしょう。わらび餅やあんみつなどもオススメです。糖分のないものに蜜やシロップをかけて食べるほうが、糖分のとりすぎを防いでくれるのです。砂糖を混ぜて作るケーキなどは糖分過多になりやすいので、なるべく控えましょう。

見落としがちなのは、缶コーヒーやペットボトルの紅茶、スポーツ飲料も糖分が多く、注意が必要です。砂糖を入れないコーヒーや紅茶に少量のチョコレート、という組み合わせのほうが摂取糖分が少なくて済みます。

糖化によって生じるAGEsは分解されにくく、どんどん溜まってしまいますが、生活習慣を整えて節制することで、少しずつAGEsが排出されます。日常の生活スタイルを見直してみて下さい。

—-ふだんの生活習慣が糖化につながることばかりで、ちょっとショック! ではありますね。でも習慣を変えることでからだも変わるとわかれば、希望がもてるというもの。次回は、糖化対策によい食習慣について、さらに具体的にお聞きします。

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ブレインヘルス 今日からできる、脳のための食生活

「認知症は生活習慣病の終着駅」

生活習慣病を防ぐ食事をすれば、脳も健康でいられるのでしょうか。

脳の働きを活発にする食材や食事法とは?

10年後、20年後も健康な脳でいるために、脳に“効く”食生活へ ...

ただ起きているだけでも 脳はエネルギーを大量消費

からだを動かし、必要なホルモンを分泌して、

脳が十分に活動するための環境を整えたら、

次は脳にしっかりとエネルギーを与えましょう。

臓器としての脳の重さはからだ全体の2%程度ですが、

機能するためには、全体のエネルギーの20%も消費します。

さらに、そのエネルギーの2/3を、

「目が覚めている状態を維持する」ために使っているのです。

となると、人は、残りの1/3のエネルギーで、

歩いたりしゃべったり仕事をしたりしていることになります。

全体の供給量が少なくなれば、活動に割けるエネルギーも少なくなるわけです。

つまり、脳をしっかり活動させるには、からだに潤沢にエネルギーを供給する必要があるのです。

そのために大切なのは、食事です。

一般的に栄養素バランス比は、たんぱく質2:脂質:3:炭水化物5と言われていますが

私が患者さんにおすすめしているのは、

たんぱく質3:脂質4:炭水化物3の割合で食事をすること。

ポイントは、糖質を減らし、減らした分はたんぱく質と脂質で補うこと。

1日3食で、毎食炭水化物をとるという一般的な食事では、

血糖値が急激に上がる→インスリンが出る→低血糖になる、というサイクルの中で、

糖が中性脂肪に変わり、動脈硬化などの原因となります。

そこで糖質は半分に。

さらに、必須アミノ酸9種類を含むたんぱく質は、細胞の修復を促します。

効果をすぐに感じられる 脳に”効く”食材とは

ただ、「脳によい食事を」といっても、面倒で続けられないのでは意味がありません。

そこで提案しているのが、

  • 糖質を半分にする
  • 納豆を1日1パック食べる
  • 卵2個を追加する
  • 豆乳をとる

あとは何を食べてもかまいません。これなら今日からできて、続けられるはずです。

この食事内容は、実際に、認知症の予防的な治療として患者さんに実践していただいていますが、

始めてから2週間から1か月で、

「頭がすっきりしてきた」

「記憶が戻ってきた」という方も多いんです。

認知症を発症してからでは、改善することはなかなか難しい。

早いうちから脳にいい食生活を習慣化しておくと、

10年後、20年後が違ってきます。

疲れを感じたときに、脳の働きに直接効果を発揮するのが、

「豆乳200cc+MCTオイル大さじ1+ハチミツまたはオリゴ糖を適宜」をシェイクしたドリンクです。

MCTオイルには、エネルギーになりやすい中鎖脂肪酸が含まれています。

飲んで1時間くらいで、頭がはっきりしてくるのがわかります。

1日2杯、朝と夜に飲むとよいですよ。

また、からだの99%のエネルギーとなるATP(アデノシン三リン酸)がつくられているミトコンドリアも、

加齢とともに機能が落ちてきます。そ

れをサポートするためのサプリメントも市販されていますので、上手に活用してください。

運動も食事も、大切なのは毎日続けることです。

シンプルで効果の高い方法を、今日から試してみてください。

朝起きて、日々の活動をするだけで、脳は大量のエネルギーを消費しているのですね。

効率のよいエネルギー補給は、からだにはもちろん、脳にとってもよいということ。

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脳疲労

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ブレインヘルス 1日5分の「ぼんやりモード」で脳を元気に!

無料イラスト(人物)女性のイラスト2

マルチタスクで多忙すぎる毎日。

にもかかわらず、ついついスマホでさらに情報を取り込んで、脳内はゴミ屋敷に…。

そんな状態から抜け出して、脳とからだを健康に保つためには、何をすればよいのでしょうか?

休ませる必要があるかも? あなたの「脳の過労度」を診断! (ananweb) - Yahoo!ニュース
1日5分の「ぼんやりモード」で脳を元気に!

脳のメンテナンスのカギは
“ぼんやり”にあった!

「スマホが脳の過労を引き起こしている」と言うと、

「スマホは気晴らし」「脳トレになる」と言う方がいますが、まったく逆。

スマホから入ってくる過剰な情報は、脳のメモ機能をフル回転させ、

疲労をため込ませるだけです。

受験生は要注意】スマホで「脳が過労」に! “食事中のSNS”は厳禁…認知症に似た症状も | nippon.com

脳の疲労をとるには、情報を遮断し、脳をちゃんと休ませてあげるしかありません。

そのためのカギとなるのが、

21世紀になって発見された脳の機能「デフォルト・モード・ネットワーク」です。

何もしていないのにダルい…」には、こんな脳科学的メカニズムが ...

わかりやすくいうとぼんやりしているときだけに稼働する、脳のメンテナンス機能」です。

これまで、人がぼんやりしているときは、

脳も働いていないと考えられてきました。

しかし実は、外界の刺激を遮断して、

パソコンでたとえるならスタンバイモードになっているとき、

脳の中では情報の整理整頓が行われ、心身のバランスを整える機能が働いていたのです。

1日5分でいいので、「デフォルト・モード・ネットワーク」を稼働させることで、

脳の中のゴミが整理され、気持ちがすっきりします。

「デフォルト・モード・ネットワーク」は、

目が覚めている状態での機能です。寝ているときは稼働しません。

しかも、刺激に弱いので、スマホなんてもってのほか。

とにかく意識して、スマホから離れることが大切です。

電車に乗っているときに、ぼんやりと窓の外を見る。

ランチの後、公園のベンチで、ぼんやりと空を眺める…。

でも、いざぼんやりしようと思っても、

「あれやらなきゃ、これやらなきゃ」と頭に次々と邪念が浮かんできてしまう

という人は「デフォルト・モード・ネットワーク」を稼働させるための儀式をつくるといいでしょう。

それには、無心でできる単純なリズム運動が適しています。

●雑巾をかける

●風呂を洗うといった

●ルーティンな家事や

●目的のない散歩などは最適です。

実際かのビル・ゲイツは、毎晩30分皿洗いをして、頭の中を整理していたとか。

「デフォルト・モード・ネットワーク」は、クリエイティブなアウトプットにもつながります。

スクリーンタイムを活用して使用時間をチェック

脳が疲労しているにもかかわらず

人がさらにスマホを見てしまうのは、

スマホが、脳の浅いところを刺激して、手っ取り早く快楽をくれるからです。

お酒やギャンブルと一緒です。

しかし、それは付け焼き刃。だからこそ依存になりやすいのです。

スマホに振り回されて、雑用だけで一生を終わらせるなんて、

もったいないと思いませんか?

忙しさに”我を忘れて”いる現代人は、

1日5分でもぼんやりして”我に返る”ことが必要です

「デフォルト・モード・ネットワーク」が働いているとき、

人は無意識のうちに、自分の過去を振り返ったり、現在の自分を見つめ直したり、

哲学的な思考に没入していきます。

そんなふうにときに”我に返る”ことが、

創造的で、新しい発想にあふれた、幸せな人生につながっていくと思うのです。

ネットサーフィンのように、海の表面を滑っているだけでは、

海の中の美しい景色に気づくことはできません。

本当に必要なとき以外はスマホを遠ざけて、

ぼんやりしながら、脳の深い部分を活性化してみましょう。

脳がすっきり元気になって、気持ちもからだも整ってくるはずです。

—-1日5分の”ぼんやり”で、脳の過労を改善できるとは!

情報に追い回されない、ゆったりとした時間を意識してつくることが、

脳の健康、ひいては人生の充実につながるようです。

脳疲労

目からの情報を減らす

目を閉じてみる

目を温める

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鍼灸でリラックス

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ブレインヘルス そのもの忘れ「脳疲労」です

身近な人の名前が思い出せない。

仕事でうっかりミスが増えた。

予定どおりに物事が運ばず、いつもバタバタと追い立てられている――。

「そんなこともあるよね」ですませていると、

取り返しのつかないことになるかも!?

忙しすぎる現代、私たちの脳は、想像以上にストレスを感じています。

最新の脳の研究をお伝えします。

何だっけ? ...そのもの忘れは「脳疲労」です!
探し物イラスト/無料イラスト/フリー素材なら「イラストAC」

脳、疲れていませんか?
リストで脳疲労をチェック

「もの忘れ」と聞くと、高齢者の患者さんを想像するかもしれませんが、

実はここ10年ほど、30代、40代の、

働き盛りの若い人たちが急増しています。

仕事をもつ女性、子育て世代の女性も多くなってきていて、

みなさん「若年性認知症では?」と心配されるのですが、

30〜40代で認知症になることはほとんどありません。

では、もの忘れの原因は何か、というと、それは脳の疲れ

「脳疲労」によって、脳の情報処理能力が落ちてしまっているからなんです。

まずは簡単なチェックリストで、脳疲労を調べてみましょう。チェックが多いほど危険度が高くなります。

  •  ここ数年、記憶力が落ちた、もの忘れが増えたと感じている
  •  よく知っているはずの人なのに、名前がすぐ出てこないことがある
  •  何かを取りに来たのに「あれ? 何を取りに来たんだっけ?」ということがよくある
  •  予定していた約束を忘れていたり、ダブルブッキングをしてしまって慌てることがある
  •  3日前、何をしていたか思い出せない
  •  「ここ数か月で話題になったニュース」を3つ挙げることができない
  •  仕事や料理や掃除などの家事の段取りが悪くなった
  •  簡単な計算を間違えたり、漢字を思い出せなかったりすることがある
  •  「あれ何だっけ?」と思ったらすぐにスマホで検索する
  •  からだのケアやおしゃれが面倒に感じてしまうことがある
  • 合計:

マルチタスクが
脳の過労を引き起こす!?

「もの忘れ」は、脳の「記憶」に関する機能が落ちている状態です。

「記憶」は3段階のシステム構成になっていて、

  1. まずは見たこと聞いたこと、経験したことをインプットして覚える「記銘」段階。
  2. 覚えた情報を仕分けしてストックしておく「保持」段階。
  3. そこから必要な情報を取り出す「検索・取り出し」段階です。

認知症では、そもそも第1段階が機能しなくなるのです。

「もの忘れ」というよりは、覚えられない。

それに対して、30〜50代の患者さんが悩んでいる「もの忘れ」の多くは、

認知症とは異なり、3段階目の「検索・取り出し」の機能が落ちていることに由来しています。

ではなぜ「検索・取り出し」の機能が落ちるのか。

それは、脳に入れる情報が多すぎて、脳が過労=オーバーワークになっているからです。

脳のオーバーワークを引き起こす原因のひとつに、

複数の案件を並行してこなす「マルチタスク」があります。

実は、脳は、集中してひとつのことを究めようとするときには、

それほど疲れを感じません。

しかし、同時にいくつものことをやろうとすると、

すごく疲れるのです。

特に現代日本の30〜40代の女性は、仕事に育児に介護にと、

マルチタスクにさらされてしまいがち。

人間関係も、男性は仕事関係がほとんどで単調ですが、

女性はPTAだママ友だ、と幅広く、負荷が大きい。

もともと女性は男性に比べて、マルチタスクをこなせるようになってはいるのですが、

それにしても、現代はオーバーワーク気味です。

さらに、脳疲労の大きな原因が、スマホ。

脳の情報処理能力が機能せず、脳がフリーズ状態になってしまう

「スマホ脳疲労」は、特に若い世代で深刻化しています。

脳の過労度チェック、結果はいかがでしたか?

軽く考えていた「もの忘れ」に、そんな深刻な原因があったとは、衝撃的です。

現代日本を生きる私たちの脳は、常にお疲れモードだったのです。

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ブレインヘルス 脳のために体を動かす

人生100年時代を生ききるために「脳を劣化させない」習慣、始め ...

病気というわけでもないのに、なんだか頭が働かなかったり、

仕事のパフォーマンスが上がらなかったりする日、

ありますよね。

そんなとき、ふと、「私の脳、大丈夫かな…」と不安になることも。

もの忘れが多くなった親世代を見ても、将来への心配は尽きません。

「人生100年」と言われる時代に、脳をいつまでも健康に保つには、どうしたらよいのでしょうか。

脳のために、体を動かしましょう!

脳 老化イラスト/無料イラストなら「イラストAC」

10年後、20年後が変わる!
脳の劣化をくい止める方法

「認知症」と聞いても、

「まだまだ自分には関係のないこと」と思う方がほとんどでしょう。

しかし認知機能は40代から徐々に低下し始め、

50代になると急激に落ちるということが言われています。

そして認知症は生活習慣病の終着駅だと私は考えています。

体の環境が悪くなるから、脳も劣化するしかない。

つまり、20代、30代のうちから体を整えておけば、

10年後、20年後の脳の状態は将来の認知症になるリスクを大きく減らすことにつながるのです。

さらに女性には更年期があります。

女性ホルモンの減少により、体にさまざまな不調が起こりやすくなるわけですが、

実は、女性ホルモンというのは記憶力をよくする働きもあるんです。

そういう意味では、男性に比べて女性の方が認知症を発症しやすいし、

話は少しそれますが、

更年期に体を動かし、骨や筋肉を貯筋しておくなど、

対処しておくことは10年20年先の脳の老化をやわらげるための、

ひとつの強力な方法でもあるわけです。

記憶力に関係するホルモンは、女性ホルモン以外にもあります。

最近話題になったのが、骨をつくるときに分泌される「オステオカルシン」というホルモン。

若返りのホルモンと呼ばれていて、記憶力アップにも効果があります。

さらに筋肉をつくるときに出るホルモンにも、記憶や若返りに効果があります。

「かかと落とし」で
脳が働く環境を整備!

そこで、特に30代〜40代の女性に対して、

声を大にして言いたいのが

「からだを動かしましょう」ということ。

私は女性のための鍼灸師として、多くの働く女性を見ていますが、

皆さん、本当によく仕事をしています。

働きすぎではないかと心配になるほどです。

ランチの前後でもいいですから、意識して体を動かしていただきたいと思います。

私が患者さんにおすすめしているのが、

「開脚スクワット」と「かかと落とし」です。

開脚スクワットは、肩幅くらいに足を開いて行います。

股関節まわりもやわらかくなります。

「かかと落とし」は、つま先立ちしてかかとをできるだけ高く上げ、

そこからドスン、と、かかとを床に落とします。

効果的なのは、飛び上がってドスン、とかかとで着地すること。

頭頂に震動を感じるくらいの衝撃を与えるのがいいですね。

骨全体に加重することで、「オステオカルシン」が分泌され、脳が若返ります。骨粗しょう症の予防にもなります。1日10回を3セットくらいやるといいでしょう。

「開脚スクワット」と「かかと落とし」を一度にできるのが、

相撲の「四股をふむ」ことです。

四股踏みイラスト/無料イラストなら「イラストAC」

力士が四股をふむときは、かかとをドーンと落としますが、

あれは骨を強くしているんですね。とても理に適った動きです。

あとは歩くこと。

階段では、上るのが辛いなら、下りるだけでもいい。

大切なのは続けることです。

日常生活の中でできることを習慣化して、脳が十分に活動するための環境をつくってあげてください。

女性ホルモンが記憶力に関係しているとは!

脳が健康でいられる環境を整えるために、

まずは体を動かすことから始めてみましょう。

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脳疲労

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ブレインヘルス スマホ脳疲労

スマホのアラームで目覚めて、すぐSNSをチェック。

通勤電車の中ではネットニュースを流し読み。

仕事の合間はスマホゲームで息抜き――

こんな日々を続けている人は、

「スマホ脳疲労」に陥っているかも!?

そしてさらには、脳の機能が低下する「スマホ認知症」にも…。

スマホからの大量の情報で
脳内はゴミ屋敷に!

鍼灸院には

  • 夜に眠れない
  • 昼間の眠気
  • 集中できない
  • もの忘れに悩み、
  • だるさ
  • 頭痛
  • 倦怠感など

体調不良を訴えられる比較的若い方がいらっしゃいます。

問診で患者さんが何をしているかお聞きすると、

スマホ。

疲れているなら、ぼんやりと脳を休めればいいのに、

少しでも時間があれば、SNSを見たり、ネットサーフィンをしたりと、

スマホで脳に情報を入れてしまう。

もちろん、仕事に関わることなど本当に必要な情報もあるでしょう。

でも、ネット上の情報のほとんどは、

その人の人生にとって、たいして必要のないもののはず。

そうした情報をどんどん脳に入れていくうちに、

整理整頓が追いつかなくなり、パソコンでいうなら、フリーズ状態。

頭の中は散らかり放題の

“ゴミ屋敷”になってしまうのです。

脳は、情報や刺激が入ってくると、

前頭前野という部分で、その情報を吟味する情報処理をします。

情報処理には、

  • 迅速に浅く考えるメモ機能
  • じっくり深く考える熟考機能

があり、

スマホを見たりゲームをしたりしている間は、

メモ機能ばかりが使われている状態です。

情報処理が追いつかず脳疲労に陥っていく一方で、

使われないままの熟考機能は、どんどん錆びついていく。

そして、「もの忘れ」に代表される脳の「検索・取り出し」機能が低下していく。

この状態を、スマホによって認知症に似た状態が引き起こされるという意味で、

「スマホ認知症」と呼ばれています。

「スマホ認知症」は「もの忘れ」だけにとどまりません。

からだの健康にも悪影響を及ぼします。

原因不明の体調不調は
脳の誤作動によるもの

脳は、その人が幸せに生きていくための「管理棟」です。マンションの○号室で異常があったという知らせを受けて、管理人が対処する。それが、管理棟が正常に働いている状態です。たとえば、手にトゲが刺さったとき。痛みによって「トゲが刺さったよ」と脳に知らせがくるから、「トゲを抜く」という行動を起こし、化膿を防ぐことができるわけです。

ところが、脳疲労になると、それが誤作動を起こしたり、機能しなくなったりする。

トゲも刺さっていないのに手が痛い、

検査で異常が見つからないのに頭が痛い、

めまいがする、胃が痛い、首が痛い、腰が痛い…。

原因不明の不調は、全部、脳の誤作動によるものです。

精神状態が不安定になるのも、脳疲労が原因です。

悲観的になったり、何かに執着したりと、気持ちを整えることができなくなる。

それは、うつ病予備軍の状態です。

人は、からだが疲れていることは自覚しやすいものですが、

脳が疲れていることにはなかなか気づかないもの。

しかし、脳は、心身のバランスを保つ、大切な存在です。

脳が健康であれば、体調も整います。

肌のコンディションや体型をコントロールしているのも、脳です。

健康や美容のために、まずは脳の健康を気にかけてほしいもの。

そのためにも、スマホとのつきあい方を見直し、

脳を上手に休ませてあげることが大切です。

余談ですが、脳と肌は、発生時、外胚葉という同じ部分から生まれます。

脳と肌は同じものからできているのです。

脳が健康な人は、はつらつと元気で、肌も若々しいですよね? 

見た目の疲れ具合と、脳の疲れ具合は、見事に同じなのです。

—-スマホ脳疲労、スマホ認知症…。思い当たることがある人も多いのでは?

心身ともに健康でいるためには、まず、脳が健康でなくてはならないのです。

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