どうして症状が人それぞれなの?
更年期には200以上もの症状があるといわれています。さまざまな症状が起こる要因は、エストロゲンの低下による身体要因がおおもとにあり、加えて、気質要因や環境要因も影響しています。
気質要因は、生真面目で人に頼らないがんばり屋さんの性格や、ストレスの受け止め方の違いなどが影響します。
環境要因は、社会や家庭環境と人間関係にあります。たとえば更年期は、お子さんの独立や親御さんの介護などの負担が大きくのしかかる世代と重なります。
これら3つの要因が重なりあうため、症状やあらわれ方、感じ方が人によってまったく異なるのです。ちなみに男性にも更年期の症状がありますが、男性の場合は必ずしも男性ホルモンの低下を伴うとは限らず、気質要因や環境要因の影響が大きく、それらが引き金となることが多いようです。
更年期障害の要因は
①身体的要因(エストロゲンの低下)
②環境要因(社会・文化的)
③心理的要因(性格、構造など)
前述のように卵巣機能の低下が始まると、女性ホルモン(エストロゲン)の産生がうまくできなくなり、分泌を調整している脳のコントロールもしづらくなります。女性ホルモンの分泌を司る脳の器官は、自律神経の総合指令部でもあり、ここが乱れることは自律神経の働きが乱れるもとになります。
自律神経は体温調節や呼吸もコントロールしているため、自律神経が乱れると、ほてり・発汗・動悸などのさまざまな不快症状があらわれます。そして、エストロゲンは自律神経のバランスを保ったり、骨量を保持したり、ストレスを跳ね返したり、髪や肌のハリ・ツヤを保ったりとたくさんの働きを担っていますから、エストロゲンが減少することでさまざまな症状が生じやすくなるのです。
症状はホットフラッシュ(のぼせ)・めまい・関節痛のように身体にあらわれたり、イライラ・憂うつ・不眠などのメンタルにあらわれたり、本当にさまざまです。症状だけで考えればあちこちの医療科が関係しますが、まずはかかりつけの「婦人科」をつくって相談してみましょう。
更年期にともなう症状にはホルモン補充療法や漢方療法、カウンセリングといった方法もあります。「更年期だからしょうがない」「一過性のものだから」とつらいのを我慢することはありません。一人で悩んだり我慢したりせず、周りに話して頼ってみてください。
病院での治療、服薬で思ったような効果が実感されない方もいらっしゃいます。
症状を軽くするために
鍼灸がお役に立てること
ホルモンバランスの乱れによってイライラしたり、
精神的に不安定になりやすいので
- 自律神経のバランスを整える
- 冷え・のぼせを予防する
- 血の道を整える
- 身体の緊張をゆるめる
- 加齢とともに弱くなる「腎」の強化
- 血液の循環を改善する「肝」の強化
京都
女性鍼灸
レディース鍼灸あん梅
メノポーズ(女性の悩み・更年期)専門鍼灸師
川口美佐世
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