養生 芒種(ぼうしゅ)6/6~20頃

芒種

「芒(のぎ)」とは、イネ科の植物の穂先にある、針のような突起のこと。

つまり芒種は、稲や麦など芒のある穀物の種をまく時季という意味です。

芒種の頃は、

暖かくなり始めた割にじめじめとしていることから、

汗をかきにくく水分代謝がうまくいかずに肌のトラブルに発展しやすい時期です。

また、汗をかかないと毛穴が閉じてしまうことで熱が内にこもり、

内臓の炎症などを起こしやすい時期でもあります。

こもった熱で抵抗力が落ち、風邪を引きやすくなったり、口内炎などのトラブルも多くなります。

恵みの雨が降り続き、自然界がうるおいに満ちる美しいとき。

しかし雨の日が続くと、私たちは外出するのがおっくうになり、家にこもりがちになります。

そんな時季だからこそ、家での過ごし方に工夫が必要です。

おすすめは、部屋の片づけや掃除。

雨の日はホコリが立ちにくいので、部屋の模様替えにもうってつけです。

また、衣替えの時期とも重なりますから、クローゼットの整理整頓をするのも◎!

部屋の隅々まできれいにして空間を整えると、気分までスッキリ。

気候と連動して鬱々とした気持ちになりやすいこの時季を、

爽快な気分で過ごせるようになるでしょう!(^^)!

梅雨の冷え予防はメニュー選びがポイントに

梅雨に入ると、湿度が高くなって蒸し暑い日が続くイメージがありますが、

ときには肌寒い日もあります。

それなのに、オフィスや電車内、スーパーなどでは冷房がよく効いているので

体を冷やさないように気をつけることが大切。

それは、この時季の養生のポイントといえます。

衣服で調節するのはもちろんですが、

毎日の食事は食材を加熱したものがおすすめです。

  • 生野菜よりは温野菜
  • 冷奴よりは湯豆腐
  • 刺身よりは焼き魚や煮魚をチョイスして。

また、

しょうがや山椒、ガーリックなどのスパイスも積極的に取り入れてみましょう!

そうやって体の内側から温めることで、外側からの冷えの影響を小さくすることができます。

ひいては、これからやってくる真夏の暑さを乗り切るための、体の土台作りにもつながります。

※1日1回は温かい物を食べましょう!

この時季は体感としては暖かくても、湿気が多いので汗をかきにくく、

水分代謝が落ちて肌トラブルがおこりやすくなります。

 汗をかくために、軽い運動を定期的に行い、血液循環を良くすることが大切です。

おすすめは「リズム歩行」

アンパンマンマーチ 歌詞画像[52446068]|完全無料画像検索のプリ画像 byGMO
アンパンマン

1分間に100歩程度が理想と言われますが、まずはご自分のリズムで!(^^)!

基準を測るには、歌のリズムが参考になります。

歌にはビートと呼ばれるリズムがあります

などが1分間に100ビートに近いと言われます。

頭の中で歌いながら、

歩いてみるのはいかがでしょうか?

おすすめのツボ「少海」(しょうかい)自律神経を整える

少海は肘の内側(小指側)にあるツボで、

自律神経を整える作用があることから、

  • ストレスに伴う手の冷え
  • 耳鳴り
  • めまいなどに効果的なツボです

また、

頭痛や歯痛、胸の痛みなどにも効果的です。

少海の場所は、肘を曲げた際に、内肘にしわが寄っている部分で、

小指側にある骨の突端のやや内側です。

イタ気持ちいい程度に、5秒圧迫し3秒離す刺激を、左右10回程度行います。

自律神経の調整に、1日3回定期的な刺激を行ってみましょう。

まとめ

●芒種に起りやすい不調:口内炎、内臓疾患、皮ふトラブル

●芒種の養生:ウォーキングで軽く汗をかき、血液の循環をよくする

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不便益② 健康にいい不便益

不便益で健康をプロデュースする
 不便益とは不便でよかったことということだそうです。

「不便」の多くはある瞬間に感じることが多いような気がしますが、

「益」はその瞬間に感じることもあれば、少し先の未来に「益」を感じることもある。

そう考えると、その瞬間には「不便」と感じても将来的にその不便が

「益」をもたらすことになるような事柄だと考えています。


 例えば、駅から家まで距離があり、歩くことは不便に感じますが、

毎日歩くことでダイエット効果が認められたり、

うつの予防になる。

歩くという不便が運動によるメリットを最大限に発揮するというような

イメージだと思います。


 そう考えると、健康の維持、特に脂肪燃焼や筋力増強などは、

もともとある程度自分自身で努力しないとその益をえることができないことから、

不便であることが必要不可欠なものです。

そう考えると、生活の中に意識的に不便を設計し、

その結果、健康になるという考え方が今後は必要になってくるのではないかと思います。

不便は環境に良いことが多い
 そして、もう1つのポイントは不便は環境に優しいことが多いことです。

歩いたり、動いたり、考えたりすることが多いことが不便と感じやすい事柄ですが、

不便なことの多くは筋力を鍛えたり、肺を鍛えたり、脳を鍛えたりすることにつながる。

そして、他のものに行わせず、自分でやること自体が環境負荷を少なくすることにつながります。

そう考えると、私たちの生活の中に不便をあえて設計することが

健康にも環境にも必要不可欠なことかもしれません。

健康における不便益の具体例
 日常生活に不便益を取り入れる方法をいくつか紹介してみたいと思います。

  • 車ではなく電車に乗る
  • 毎日駅まで歩いたり、自転車を使う
  • 電車の中では極力立つようにする
  • 階段を積極的に使う
  • 階段から一番遠い車両に乗る

バスや電車を使うと、

駅まで歩かないといけない

ホームまで階段がある

など、仕方なく、不便を受け入れていますね。

それがいいことなんです!

筋力を鍛えたり、脳を活性化させるために必要なことですし、

ガソリンなどをあまり使わないので環境にも良い。

また自律神経を鍛えるために

  • 弱冷房車に乗る
  • なるべく外にでる、または外気を定期的に取り入れる
  • 毎日お風呂に浸かり、汗をかく

ことも大切です。

さらに電気の消費を抑え、地球温暖化にも貢献できます。

 最後に、

  • 地場産の食材を買う
  • その日に食べられるものだけを買い、毎日買いもに行く
  • 買い物かごは使わずに手に持てるものだけにする

などは、季節の野菜を取り入れ、身体を活性化するの作用がある上、

食品ロスや加工食品を減らすことで二酸化炭素の排出を減らします。

まとめ
 上記の内容は私が少し意識している、健康と環境を考えた不便益です。

この時期は汗もかき、大変な部分もありますが、生活の中でルーティン化しているので、

意識しなくても続けられます。

脳の構造を考えると、日常生活に取り入れ、ルーティンすることが一番負担なく行えるようです。

皆さんも是非、健康と環境のために不便益をルーティン化してみてはいかがでしょうか?

京都大学 川上教授の「不便益」の記事

不便益①骨盤の話 

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不便益①骨盤の話 日本文化てすごいですね!

京都では、若い観光客の方たちが着物で町を散策される様子が見られるようになりました。

患者様とは

「あの着物の着方は・・・」

「歩き方は・・・」

「ペラペラの着物は・・・」

と着物警察ではないけれど、ちょっといただけない様子を嘆いています。

しだれ桜とモンキチョウと着物姿の女性[02683000022]の写真素材・イラスト素材|アマナイメージズ

日本の着物や立ち振る舞いは、筋肉、特に骨盤の安定に関係しています。

美しい所作には慣れ、訓練が必要なんですね。

鉾町の女将さん方の着物姿は、本当にきり!と素敵です♡

そして、動きは筋肉を鍛えています。

伝統習慣を意識した暮らしは、実に身体に効率的な方法であることがわかります。

生活に取り入れたいですね!

日本文化の伝統から学ぶ、骨盤の使い方

「不便益ふべんえき」:不便でよかったこと。(京大の川上教授)

京都大学 川上教授の「不便益」の記事

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養生 小満(しょうまん)5/21~6/5頃

「草木が成長して天地に満ち始めるころ」

春の暖かさにすくすく育つ植物もありますが

麦や菜種などは、

まだまだ小さな実りの時期です。

夏の初期はよく雨が降ります。

雨は土をゆるめ、根を張りやすくしてくれるとともに、

水分を補給してくれます。

そのため、植物は生き生きと成長していきます。

人間も同じ。

雨の日は家でゆっくりお休み。

体をゆるめ、おいしいものを食べて栄養補給することが大切です。

ただし!

何事も限界まで満足させるのはダメ!

だから小さい満足、と書いて小満。

情緒、食事など限界まで満足させてしまうと、

梅雨や夏の湿気や暑さにやられてしまいます。

何事も7,8分で!

小さい満足で充分

少し物足りないのが、1番幸せ♥

小満の時期の身体は

温度の上昇は血管に負担をかけ、血管の広がりに

肺の働きが追いつかなくなって、息切れが起る

危険性があります。

この時期は

血液の質を高め、血管を丈夫にする食材を選びましょう!

  • 血液をサラサラにする納豆
  • たまねぎ
  • 梅干しや酢の物
  • いわしやさばなど青魚
  • 赤ワインや緑茶

などがおすすめです♪

この時期は

物事に熱中しすぎると身体が硬くなり、

血流の悪化、血圧上昇のよって冷えや肩こり

腰痛といった症状がでます。

肩こりを防ぐために、

肩から背中に広がる僧帽筋(そうぼうきん)の緊張をほぐす

ストレッチを紹介します。

⇒ほぐしたい側の耳に反対側の手のひらを置き、

ゆっくりと「イタ気持ちいい」ところまで首を真横に倒しましょう。

その状態で5秒ほど筋肉を伸ばし、

ゆっくりと元の位置に戻す。

お風呂上がりなどに10回程度やってみてください!(^^)!

1年の折り返しの半分が近づいています。

あなたは2024年の後半にどんな種をまきますか?

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二四節季

小さい満足

季節の養生

腹8分目に医者いらず

熱中しすぎると身体が硬くなる

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がんばらない時間を作る=ととのえる時間

5月からは夏

夏は身体を成長させる大切な時期

植物の生長でいうと、「根を張らせる時期」です

今はムリせず、根を張らせるためにととのえる、栄養を補う時期です

ついつい、がんばってしまいがちですが、

ここは心の元気を取り戻すために、あえて

「がんばらない時間」を意識して作ってみましょう!

東洋医学の養生では減らす方がいいもの!

として「十二少」というものがあります

減らすものリスト

  1. 食べる量
  2. 飲む量
  3. 五味のかたより(酸っぱい・苦い・甘い・辛い・塩辛い)
  4. 色恋への欲求(色欲)
  5. 言葉の量
  6. TO DO(事)
  7. イライラ(怒り)
  8. クヨクヨ(憂い)
  9. メソメソ(悲しい)
  10. モヤモヤ(思う)
  11. 横になってゴロゴロ

このように少なめ、を意識しておくと

生まれながらに持つエネルギー(元気)の

消耗が少なく、脾(消化器系)と腎(生殖器・泌尿器・免疫系・ホルモン調整など)

へのダメージが少ない

by 貝原益軒「養生訓」

12少なのに、11なのでした

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