夏の養生 飲みかけのペットボトル、ストローにご注意ください!

飲みかけのペットボトルには、細菌がいっぱいかもしれません?!

  • お仕事のデスクにペットボトル
  • 外出にペットボトルを持ち歩く
  • おじいちゃん、おばあちゃんのベットの横に、いつでも飲めるようにペットボトル、ストローマグ、吸い口に飲み物を入れて置いてある

夏の水分補給の観点からはとても大切なことです。

※コップに移しかえて飲む!

でも、訪問鍼灸をしていて気になるのは

飲み残し

1回に飲みきれない量をたっぷりそそいだストローマグや

美味しいだろうと紙パックのジュース。

そこにはストローがささっています。

つまり、ペットボトルにせよ、ストローにせよ

1度口をつけた飲み物が常温で放置されていることです。

細菌が繁殖して食中毒になる原因は

  • 温度
  • 湿度
  • 栄養

です。

特にご自宅で過ごしておられる高齢者は

エアコンを使われないことがあり、常温で置いている飲み物の

食中毒のリスクは高まります。

夏は脱水症状・熱中症とともに、気をつけたいところです。

ペットボトルに繁殖する菌の原因は唾液

飲料水によって違う菌の増加数

さて、問題です。

ペットボトル飲料でもっとも菌が繁殖しやすいのはどれ?

ペットボトルイラスト

①オレンジジュース、②スポーツドリンク、③緑茶、④麦茶

この中から菌が繁殖しやすいと思われる順に並べてみてください。

答えはこちら

④麦茶

③緑茶

①オレンジジュース

②スポーツドリンク

グラフ

24時間以内にもっとも菌が繁殖するのが、④の麦茶。

次いで③の緑茶、➃のオレンジジュース、②のスポーツドリンクとなります。

その数、麦茶だと1mlあたり2万7千個、緑茶で1万個。

オレンジジュースは緑茶の半分の5千個、スポーツドリンクに至っては1100個と低い数値。

イメージ的に、④のオレンジジュースは甘いし、腐りやすいように思い、1位に選んだ方も多いのでは?

(私はそう思っていました!)

たしかにオレンジジュースには、菌が好む糖質が多く含まれています。

実は菌は炭水化物が大好き。

しかし、オレンジジュース自体が「酸性」ということもあり、菌の増殖が抑えられています。

一方、麦茶は炭水化物を多く含んでいる上に、

菌にとって好都合の無添加で保存料が入っていないため、増殖し放題というわけです。

ちなみに麦茶や緑茶は「中性」です。

ここには列記しておりませんが、

同じように牛乳成分(中性)の入ったカフェオレやミルクティなども危険。

麦茶の各時間経過後の細菌数。

24時間後におよそ9000個、48時間後には3万個を超えました。

麦茶は穀物である大麦の種子が原料となっており、炭水化物を比較的多く含むことから、

細菌が増えたと考えられます。

飲みかけのペットボトルはいつまでに飲み切ればいい?

常温のままだと少なくとも4時間程度で飲み切ったほうが安全。

ただし冷蔵庫など涼しい場所に保管することによって、

菌は見られるものの増殖のスピードは遅くなります。

その場合でも過信せずその日のうちに飲み切るようにしましょう。

菌を繁殖させない飲み方の工夫

  • 直接口をつけずにコップに注いで飲む
  • 開けたら早めに飲みきり、残りは冷蔵庫で保存
  • 短時間で飲み切れる小さめのサイズを選ぶ
  • マイ水筒(ステンレス製)を使う(外気温に影響されず、菌が繁殖しにくい)

 ※あえて小さいサイズを選ぶ

コップやストローといった容器類も要注意

  • 飲み切った後、洗わずに次の飲み物を入れてしまう
  • ベッドサイドに置いてある空になったコップに次を注いでしまう
  • コップは洗ってもストローはそのまま


意外と盲点なのは、

つど水洗いしていても洗い方が十分ではない場合です。

特に一人暮らしでご自分で家事をされているご高齢者は要注意です。

「ストロー、新しいのにしましょう!」

お声かけすることもあります。

 ※ストローの曲がる部分に汚れ、カビがつきます!

軽く水ですすいだだけでは、乾いた糖分などが洗い流されずに残っていることがあります。

また形状によっては簡単に洗い流すことが難しく、

パッキン部分やペットボトルのキャップのようなネジ部分、

ストローの内側、

手では洗いにくい深いものや、細いものなども危険です。

そしてもう一つ、

キレイに洗ったつもりでも目が悪くて洗い残しがわからない場合です。

歳とともに見えにくくなるのは仕方のないこと、

でもそのようなことで食中毒になってしまっては困ります。

定期的に

  • 交換
  • 煮沸
  • 漂白 などで予防するのも良いです

食中毒予防の3原則

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投稿者:

ambai

京都 女性専科レディース鍼灸あん梅 院長の川口美佐世です。院長といっても私一人の鍼灸院です。他の患者様はいらっしゃいません。くつろいで心と体のお悩みをお話してください。 私のリフレッシュは大好きな銭湯と”宝塚歌劇”観劇!! お問合せは電話、メールでお持ちしています。